株式会社石山工務店

旭川エリアで一般住宅の新築からリフォーム、リノベーション工事を60年以上手掛けてきました。事業が拡大するなかで、ホールディングス会社を設立。石山工務店を中核としたグループ会社を形成し、経営の幅を広げています。最近では、解体・産業廃棄物処理、介護福祉事業、オーダー家具、サウナといった新事業を立ち上げ、衣食住の「住」にこだわり続けることで、旭川に住むすべての人たちの生活をサポートできる体制を構築。お陰様で、旭川エリアで注文住宅15年連続No.1の実績を頂戴しております。一貫しているのが「自分が居続けたいと思う会社」、そしてオンリーワンの会社を目指して試行錯誤してきました。当社の大きな個性である、旭川から30キロ圏内に営業エリアを限定したのも私が社長になってから。感謝される仕事をするには移動時間を極力減らすことが必要だと思っていました。長距離になれば事故の不安も増えます。エリアの限定は負担を減らして、仕事に集中できる環境整備だと思っています。

エリアが狭ければ、それだけお客様と近いということです。だからこそ、現場は広告塔となり、周囲に仕事ぶりが伝わり、さらにお客様が身近な人に当社のことを伝えてくださる。実際に口コミの評判を聞いた方々からリフォームやメンテナンスなどのご紹介を多数受けており、顧客の70％は紹介となっています。エリアを無理に広げないことで、密度が濃くていい仕事ができている証拠なんです。またクレームこそが学びにつながると考え、顧客アンケートを100％回収し、小さなクレームまで社内で共有。クレームゼロ、パーフェクトの回答をいただくことも。それは担当チームがしっかりお客さまに寄り添えていたという証です。
当社では、①営業、②設計、③工務、④コーディネーターの４部門がチームになって、多方面からお客さまとコミュニケーションをとっています。また、本社内にはショールームやインテリア雑貨の展示場を設けて住空間の多彩な提案ができるように整えています。2023年は本社屋の敷地内に、オーダーソファのメーカー「blocco」の展示場とフィンランドの世界的なサウナ＆スパブランド「ハルビア」の正規代理店としてショールームを開設。旭川の住まいをもっと快適にできる体制を整えつつあります。

経営者として、売上と利益も大事ですが、会社は人。社員の満足はいい仕事にもつながります。信頼を積み重ね続けられる体制を作ることはもっと大切です。そのために社員が楽しく働ける環境をつくることを常に考え、その仕組みの構築に努めてきました。
評価制度を整えつつ、勤怠・業務内容・実績を管理できる自社独自の仕組化を徹底することで、社員が何をいつどれくらい頑張って実績につなげたかを見える化することで、公平性も担保。「頑張れば評価が高まる。会社は見てくれている」という意識を持って働ける環境づくりを作っています。
近年は、新入社員を毎年採用したり、管理職に30代の若手を起用したりして社内の活性化を図り、次世代の活躍に期待しているところです。同時に定年後75歳まで再雇用をして技術の継承にも努めています。他にも、数人には「数年以内に事業を興し、経営者となってほしい」と伝えています。働く環境を改善し、キャリアプランを広げることで、「やりたい」「頑張りたい」を伸ばしてほしいという思いからです。また、業界には珍しく社員の男女比もほぼ半数。現場で頑張る女性社員もいます。ありがたいことに離職率が低く、私の目指す「居続けたい会社」が出来上がりつつあると思っています。