丸ウロコ三和水産株式会社
- 製造・販売(卸)
総合職
勤務先:北海道(紋別市)
北海道版2026(2025年4月発行)
オホーツク海の資源価値と
企業価値の最大化を目指して

オホーツク海の資源価値と
企業価値の最大化を目指して
丸ウロコ三和水産株式会社 代表取締役社長
山崎 和也 氏
やまざき かずや
PROFILE
1970年7月生まれ。北海道紋別市出身。短大卒業後の1993年、水産品元卸の道内大手「丸水札幌中央水産(株)」に入社。ホテルや外食チェーン、市場外への営業活動、海外貿易も担当。2007年、父が経営していた丸ウロコ三和水産(株)に入社。専務取締役、取締役社長を経て、2021年より現職。経営理念は「義理を通す」。
自社一貫工場で鮮度そのままに
オホーツクのホタテを国内外へ
当社の強みは「品質」です。当社はホタテを生産者から直接買い付けており、鮮度の高い原料を確保することが可能です。自社工場には「むき・洗浄・冷凍」の加工をスピーディーに行える自社一貫体制を構築。浜の鮮度と美味しさをキープすることに成功しました。さらに安全性の追求にも注力しています。当社工場は徹底した衛生管理体制を敷いており、対米HACCP認証を取得し、さらに2024年には水産物のサプライチェーンに対する加工・流通の管理認証である「MSC CoC認証」も取得。安全面においてもお客様に満足していただける品質を提供しています。
また、2022年には浜頓別町の「横田水産」、2024年には枝幸町「壽総合商事」といった沿岸漁港の水産会社をグループに迎え、原料の調達網を強化。東西南北に長く広いオホーツク海沿岸のすべての港から海産物を集めることができる独自の仕入れ体制を確立しました。これにより漁期をずらしながら通年にわたって、質と鮮度の高い海産物を安定して仕入れることが可能になり、さらなる品質向上につながりました。
こうした当社独自の製品づくりから、紋別市のふるさと納税返礼品にも選ばれるなど、高い評価をいただいており、多くのお客様に“美味しくて安全”な水産加工品をお届けしています。
食品業界を切り拓く
攻めの経営で収益基盤を強化
そこで、2007年に私が専務として入社し、まず手掛けたのが商事部を創設し、新たに卸売を始めることでした。前職の道内大手水産会社での経験と人脈を活かして商社や外食チェーン、量販店など販路を開拓し、卸売り事業を新たな収益の柱としました。さらに原料の調達から加工・販売を一貫して行う体制を構築し、自社加工の比率を高めることで売り上げの安定化と収益改善を図るなど、攻めの経営が功を奏し、私が入社して7年で売上高は約2倍と、会社の大きな成長につながりました。
販路拡大と輸出、SNS発信
ホールディングカンパニーで価値最大
当社はこれまで主に業務筋に販売してきましたが、近年、コロナや海外有事などによる経済不安、価格変動が起きやすい社会情勢となっており販売チャンネルが1つだけではどうしても不測の事態に対応できません。
商品の魅力を知っていただくために自社ECサイトのほか、InstagramやXなどSNS発信に力を入れています。Instagramではスタッフがホタテを使ったレシピを紹介するなどフォロアー数も上々でお客様とのコミュニケーションを積極的に展開しています。
また海外への輸出強化も図り、米国FDA認証を取得しており、品質保証された製品を主要国に輸出できる体制を構築しています。2025年には当社を含むグループ全社を束ねるホールディングカンパニーを設立し、オホーツク海の水産資源の価値と当社の企業価値を最大限に高めていくために前進します。どうぞ今後の当社にご期待ください。
▼5Sが徹底されたクリーンな加工工場。スタッフは地元従業員を中心に、インドネシアなど海外からの技能実習生も多く活躍しています。
丸ウロコ三和水産株式会社
- 所在地
- 〒094-0011
北海道紋別市港町6-2-8 - 電話番号
- 0158-23-3628
- 設立
- 1982(昭和57)年2月
- 従業員数
- 25名
- 売上高
- 70億329万円(2024年2月期)
- 企業サイト
- https://sanwa-suisan.com/
- https://www.Instagram.com/sanwa_suisan/
- X
- https://x.com/m_sanwasuisan


