株式会社北翔
- 販売(小売)・サービス
北海道版2025(2024年4月発行)
「変革」を楽しめれば、
社員も会社も成長できる
「変革」を楽しめれば、
社員も会社も成長できる
株式会社北翔 代表取締役
清水 誓幸 氏
しみず ちかゆき
PROFILE
1960年江別市生まれ。1982年に自動車の中古パーツを販売する「清水商会」を創業。1988年「有限会社リショップ清水商会」を設立し、後に株式会社化。2015年に商号を「株式会社北翔」に変更した。北海道におけるフィジー共和国の名誉領事を務めている。休日には自分でメンテナンスを施したキャンピングカーでキャンプを楽しむ。
スキル重視の評価で
社員の意欲に応えたい
これまでは年功序列に近い形での評価が中心でしたが、従業員の評価という点ではモチベーションが上がりにくいと感じていました。そこで「これだけのスキルがある」「このレベルまで到達している」といった明確な基準を設け、給与に反映させることを計画しています。販売や整備など部署ごとに必要なスキルを従業員に挙げてもらい明文化することにより、個々の能力や技術取得の進展度に応じた評価が可能になります。資格の有無で評価する企業もありますが、当社は必要なスキルが本当に身についているか否かを判断します。中途採用時の評価や優秀な経験者の採用にも役立つでしょう。2024年6月までに制度を形にして、次期37期の途中からの導入を目指して準備を進めています。
評価制度の変更は社員からの要望に基づいています。現行の制度は従業員とともに決定したものですが、導入から1年半足らずで見直すことになりました。しかし、これは非常に良いことです。従業員が成長し、新しい意見が生まれたからこそ、変更が必要となったのです。当社には「北翔イズム」とも言える企業風土があり、上下関係なく意見を言い合う文化が根付いています。私たち経営陣も、従業員と同じ目線でコミュニケーションを取ることを重視しています。これらの取り組みはすべて、社員のウェルビーイングを重視していることを意味します。会社を良い方向に変えるのは従業員自身ですので、経営者にも遠慮なく意見を伝える雰囲気が醸成されています。社員が健康であることを最優先に考え、そのために会社がどのようにあるべきか常に思案しています。新しい人事評価制度の導入により、年収1,000万円を超える社員が出現することを期待しています。
シーズ視点の事業から
起業家精神を育成
これらの事業は私の主導で始まりましたが、今後は従業員がさまざまなアイデアを具体化してほしいと考えています。そのために社員を選抜し、経営企画室を新設しました。新たな事業や業務を通じて、起業家精神を養ってほしいのです。会社の資源を活用して、自由に事業化を進めてほしいと思います。会社の成長に不可欠な人材となるはずです。
人材という点で言えば、周囲に流されず、自分の意見をしっかり持っている人が当社では成長していきやすいと感じています。私は「変革」が大好き。現状に甘んじず、リスクは承知の上で大きな変革を楽しむことが私のモットーです。他社と同じ仕事や事業をこなしても、同じレベルでの競争にとどまります。業務改革や事業改革を進め、新しいビジネスや新しい商品を通じて独自の価値を提供することが当社のやるべきことです。顧客の「ニーズ」に応じた業務に終始せず、当社が提供できる価値や強みである「シーズ」を起点としたビジネスに注力していきます。軌道に乗るまで大変だけれど、やりきると会社の足腰が強くなり、仕事も楽しくなります。需要に対応するだけではなく、古い車を新車同様に作り上げる「レストア」に取り組んでいるのも、その一つです。そして、より安定した財務基盤を築くため、強固なコンプライアンス体制・ガバナンス体制を構築し、将来は上場も目指していきます。
株式会社北翔
- 所在地
- 北海道江別市江別太305-15
- 設立
- 1988(昭和63)年9月
- 従業員数
- 38名
- 売上高
- 10億3,394万円(2023年6月期)
- 企業サイト
- https://s-hokusyo.com/
- https://www.facebook.com/partspalca