お客さまを支える道具としてのITを創る
当社は、札幌を拠点にシステム・ネットワークの構築やクラウドサービスを提供する総合IT企業として事業を展開してきました。ITとは「情報技術」と訳されます。当社ではITを道具の一つとしていかに便利に使ってもらえるか、お客さまの利益に貢献できるかという点を重視しています。ユーザーサイドという社名には、技術目線ではなくお客さま目線で物事を考えたいという想いを込めています。現在社員は40名ほどですが、道内大手企業を中心に約500社との取引があります。2024年4月には、新たなクラウドサービスをリリースする予定です。いわゆるオンラインバックアップ、BaaS(バックアップアズアサービス)と呼ばれるもので、セキュリティが確保されたクラウド上でシステムバックアップを行います。海外企業と共同で取り組んでおり、北海道では初めての導入となります。IT企業というと下請け仕事をイメージする方も多いのではないでしょうか。特に北海道では当社のようにゼロからサービスを創りだすという企業はほとんどないと思います。指示通りに動くだけではなく、自身の創造性を活かす喜びがあります。
知識ゼロからでも。多様な人材が活躍
当社はIT企業としては珍しく半数以上が女性社員で、文系出身者や異業種経験者も多いです。知識ゼロからスタートする方もいます。音大や美大出身者もいて、彼らの視点や発想は私からするとユニークに感じられます。社員の多様性は当社の財産です。さまざまなバックグラウンドを持った方が活躍することで、新しさが生まれます。当社は未経験の方も安心できるよう、教育制度が充実しています。新入社員もセミナーや勉強会に行く機会もあり、学びの機会は多いと思います。2023年にはテーマを決めて自由に技術を試せる検証環境を社内に整備しました。札幌に住みながらも先端の技術に触れ、質の高い仕事ができるところも魅力だと思います。私たちが求めているのは、常に学ぶ意欲がある方です。自分で考える力、調べる力が重要だと思います。あとは、明るくて素直で健康であれば最高です。そういう方は、他者に助けてもらう力もつきます。知ったかぶりせずまっすぐ取り組んでいれば、お客様も応援してくれます。私はIT業界での失敗のほとんどは、コミュニケーション不足が原因だと考えています。相手のニーズを汲み取れていない、こちらの意図を伝えられていないといった基本的なことです。私は「プロの技術、わかりやすい言葉」と表現していますが、豊富な知識があればこそ、専門的な用語を使わなくとも相手にしっかりと説明ができるはずです。また、相手からプロジェクトの核となるような情報を引き出すこともできるはずです。IT業界において、コミュニケーション能力の高さはかなり強力な武器になります。
テクノロジーとサービスマインド
私にとってIT業界はボクシングと同じ。チャンピオンはいずれ必ず倒されます。業界は常にすごいスピードで動いていて、全てがすぐ古くなっていく。だから、私たちは常に学び続けるのです。当社が大切にしているのは、相手の要望に対してすぐに「できません」とは言わず、どうすればできるかを考えていく姿勢です。自分の技術にこだわりすぎず、別の技術者を連れてきても良い。とにかく学び続けること、そして工夫することで、お客さま目線のサービスを行います。私たちはアーリーアダプター、いわゆる新しいもの好きです。前例のないことに怯まず挑戦していきます。