日清工業株式会社
- 製造
- 研削盤、超仕上盤などの設計・製作業務
営業職/技術職
勤務先:富山、埼玉、愛知、大阪
北陸版2026(2024年12月発行)
世界中から頼りにされる
ニッチトップの技術力を持つ企業
世界中から頼りにされる
ニッチトップの技術力を持つ企業
日清工業株式会社 代表取締役社長
滝内 史貴 氏
PROFILE
1964(昭和39)年生まれ。富山県出身。入社してから技術畑を歩み、取締技術本部長を経て、2022(令和4)年8月に代表取締役社長に就任。経営ビジョンは「常に1歩先の技術を追い求めて...」。世界が注目する先進の技術で発展を続ける組織をけん引する。
難削材に対しても逃げることのない
世界一の剛性が強み
近年、海外への出荷が国内を上回っています。その海外において現在大きなプロジェクトが2つ動いております。一つはEUにおける自動車の環境規制の「Euro 7」で、ブレーキ時に出るディスクの摩耗紛が出にくいブレーキディスクへの切り替えが必要となってきました。硬い物質をコーティングしたディスク表面を研削する機械を当社が担当して、ドイツにある機械メーカーと提携し、ラインを作るというプロジェクトが進んでいます。もう一つは、アメリカが半導体などの重要製品を中国に依存することの危険性より、国内における重要製品のサプライチェーンを強化すると発表し、その中にEV自動車などの駆動モーターに使われているネオジウムマグネットが含まれていました。そしてこの生産を請け負うことになったドイツのマグネットメーカーがアメリカに工場を建設し、このマグネットの研削加工に日清工業の機械を採用することになりました。これら以外にも海外リピートユーザーが多く、出荷が増えています。2022(令和4)年にアメリカのミシガン州に現地法人のNissei USAを設立し、中国・上海には営業所が、韓国、中国、インド、メキシコにはメンテナンスもなども任せられる代理店があります。両頭平面研削盤は寿命が長い傾向があり、メンテナンスも重要な仕事の一つとなっております。
高い技術力で
時代の流れにもしなやかに対応
当社は創業当時から、「世界一の両頭平面研削盤メーカーになる」という目標を持ち続けています。オリジナルの技術で両頭平面研削盤を作っている企業はおそらく世界に7〜8社しかない非常にニッチな業界のため、具体的なシェアははっきりしていませんが、当社がトップであるという評価を多くいただいています。このポジションにいると、お客さまからは開発の段階でいろいろな相談を受けます。また近年は国内外の見本市に出展し、そこで声をかけていただき、開発案件をいただくことも増えました。会社が生き残っていくためには、他社が真似できないものをどんどん開発していく、そのためには難易度の高い開発案件にも積極的にチャレンジしていくことが大切です。そして開発を含め仕事を積極的にこなしていく為には、社員のモチベーションを高く維持しなければなりません。社員のモチベーションを高めるためには、仕事のやりがいやこの会社に勤める誇りといったものを、感じてもらえるようにしていかなければならないと考えています。仕事に対するやりがいや誇りを感じてもらうには上から指示をするのではなく、みんなで考えたことを目標にする、そのような方向に導いていきたいと考えています。そうすればみんなのモチベーションもさらに上がるでしょう。
社員のやりたい気持ちを
応援する社風
日清工業株式会社
- 所在地
- 富山県富山市八尾町保内2-3-4
- 設立
- 1979(昭和54)年7月
- 従業員数
- 96名
- 売上高
- 32億5,000万円(2024年6月期)
- 事業内容
- 研削盤、超仕上盤などの設計・製作業務
- 企業サイト
- https://www.nissei-corp.co.jp/