日清工業株式会社
- 製造
- 研削盤、超仕上盤などの設計・製作業務
営業職/技術職
北陸版掲載 勤務先:富山、埼玉、愛知、大阪
一歩先の技術追い求める
グローバルニッチ企業
一歩先の技術追い求める
グローバルニッチ企業
日清工業株式会社 代表取締役社長
滝内 史貴 氏
PROFILE
1964(昭和39)年生まれ。富山県出身。入社してから技術畑を歩み、取締技術本部長を経て、2022(令和4)年8月に代表取締役社長に就任。経営ビジョンは「常に1歩先の技術を追い求めて…」。世界が注目する先進の技術で発展を続ける組織をけん引する。
世界有数のシェアを誇る
両頭平面研削盤
当社は1979(昭和54)年、セラミックスの研削・研磨仕上げ加工機の国産化からスタートしました。創業以来、高性能なモノづくりにこだわり、「両面を同時研削する」というニッチな市場で変革と挑戦を繰り返してきました。国内の拠点は富山のほか大阪、愛知、埼玉に営業所があります。海外では中国・上海に営業所、また2022(令和4)年7月にアメリカのミシガン州にNissei USAを設立しました。販売代理店は、インド、メキシコ、韓国、台湾にあります。現在、当社の工作機械は国内と海外28ヵ国に輸出しており、両頭平面研削盤においては世界トップのシェアを有しています。近年、海外出荷台数が国内を上回り、60~70%が海外への出荷となっています。
当社の機械は多くの自動車部品の加工に使われていますが、自動車産業は、従来のエンジン車から電気自動車(以下EV車)へと大きな転換期を迎えています。工作機械の需要が減少していくなか、自動車以外の分野にも仕事を広げていく必要があります。当社は、EV車でも必要となるブレーキディスクの加工や、EV車になった場合に欠かせない駆動モーターに内蔵されているマグネットの加工に関しては非常に高いシェアを誇っています。これまでの実績を評価していただき、マグネットに関する大きなプロジェクトも進行しています。
一つの仕事にチームで
協力しながら取り組む
会社として成長して来られたのは、さまざまな取り組みの成果だと思います。例えば、見積データの精度を上げたり、予算を出し実績が出た後には必ずフィードバックを行ってきました。また、納期を守るため、月2回の生産会議で工程管理を徹底しています。製品の組み立て以降も、毎朝のミーティングで、進捗状況の確認を行っています。期毎の目標も精度にこだわっています。現実的な目標を立てることで売り上げが予測できるのは企業としての強みです。
大手企業では分業化が進んでいますが、当社では、営業、技術、製造の各担当者を配した一つのチームを作り、協力し合って進めていきます。担当業務だけではなく、多くの工程に携わることができますし、チームとして一つの仕事を完結させることで大きな成果や達成感を得られると思います。お客さまから「いい機械をありがとう」と言われたときの喜びは格別ですし、仕事へのやりがいを感じる部分でもあります。
社員一人ひとりの
能力や個性を大事に
会社としても、社員一人ひとりの能力と個性を発揮できる環境を大切にしています。研修参加など教育や健康増進のための福利厚生にも力を入れています。スポーツなど社員同士の活動も活発です。マラソンやリレーマラソンの大会に出たり、体育館でバレーボールやバドミントンを楽しむなど、社員同士のコミュニケーションにもなりますし、健康維持にもつながりますよね。
社員数100人にも満たない、富山の小さな企業ですが、世界の多くの一流企業に認められ、対等にお付き合いをさせていただいていることに誇りを感じています。大きな転換期を迎えている自動車産業を含め、時代の変化を見極めながら、次世代につなげていけるようなモノづくりを続けていきたいと思います。
会社として求める人材は、自発的、積極的に物事に取り組み、謙虚に誠実にモノづくりに向き合える方。学生さんには、何にでも興味を持ち、積極的に前向きに取り組んでほしいですね。学生生活を大切に、クラブ活動、研究、友人とのコミュニケーションなど、今しかできないことを精いっぱいやってほしいと思います。
日清工業株式会社
- 所在地
- 富山県富山市八尾町保内2-3-4
- 設立
- 1979(昭和54)年7月
- 従業員数
- 96名
- 売上高
- 32億円(2022年6月期)
- 事業内容
- 研削盤、超仕上盤などの設計・製作業務
- 企業サイト
- https://www.nissei-corp.co.jp/