「鉄」で未来を造る会社
強みはグループの総合力
野球場や陸上競技場、特殊形状のビル、トンネルなど北陸建工グループは、誰もが目にしたことがある建造物の製作に携わっています。特殊鉄構造物で社会に貢献することを経営理念に、「鉄」で未来を造る会社です。1977(昭和52)年に設立された北陸建工(株)を中核とし、鉄板熔断部門を分社化した北陸熔断(株)、曲げ加工部門を分社化した北陸鋼産(株)の3社が柱です。分社化した当初はグループ間での仕事が中心でしたが、現在は、グループ各社がそれぞれ自立した会社になりました。この10年を振り返ると、米中問題やコロナなど外部環境の変化が著しい中でも事業規模を含め成長を続けています。好調の一番の要因はグループ全社の総合力で、北陸建工からはじまり、鉄の切断、曲げ、熔接、加工製作、塗装、運搬まで実行できるグループ体制は大きな利点となっています。また当グループの特色として、同業他社があまりやらない複雑な形状の構造物を手がけており、北陸エリアだけではなく全国各地から仕事を受けることができることが一番の大きな強みだと感じています。
チャレンジ&バックアップ
若手社員の採用チーム結成
人材育成に力を入れるため、2021(令和3)年からグループ独自のカレッジ「建工カレッジ」をスタートしています。新入社員は2カ月間、鉄に関すること、安全管理、基礎的な知識やマナー、資料作成やプロジェクトの進め方などを学び、その後に各部署に配属となります。2023(令和5)年からは、2年前に入社して研修を受けた社員が、今度は教える側のアシスタントとして新入社員の研修に参加し、北陸建工グループが掲げるスローガンにもある「チャレンジ&バックアップ」が良い意味で循環しているのを感じます。更に世の中が変化する中、企業にとって必要な技術も変わってきているので職人の技術伝承を大切にしながら、新しい技術を学ぶことを推進していきたいです。そのための取り組みとして、グループ各社で社員の「学び直し」や資格取得にも力を入れています。今年の新たな取り組みとしては、グループ各社から集めた20代の社員を中心に採用チーム「スプレッダーズ」を結成しました。現場で働いている若い社員が自ら会社説明会や会社見学を担当することで、学生が年齢の近い社員と交流を持つことができる為、以前よりも応募が増えています。学生側も、実際に働くときにすでに交流のある社員が身近にいるのは心強く、安心して働ける環境と言えます。また採用業務に携わる担当者の後輩への思いも強くなり、これを5年、10年と続けていけばいい循環ができますし「建工カレッジ」にもつながっていくと思います。
大きな構造物を現地で
失敗を恐れずにチャレンジ
当社は、2024(令和6)年完成予定のプロサッカーチーム「サンフレッチェ広島」の拠点となる「HIROSHIMAスタジアム」の建造に携わってきました。メモリアルな建物に実際当社がどのように貢献しているのか全社員に見せたいと考え、2023(令和5)年の4~5月に5人1チームで、見学に行きました。社員の感想の中には「自分が関わったものだと実感できた」というフィードバックもありました。仕事で携わった建物を現地で見て、肌で感じることは、仕事のやりがいやモチベーションにもつながるので、この取り組みはこれからも続けていきたいです。当グループの基本理念として100年後も世の中に必要とされる企業を目指していますが、30年後、50年後のことをベテラン世代が考えるのではなく、若い世代が主体になって発案することが大切で、それを承認していくのが経営者としての役割だと思っています。今後の展望としては、コロナ禍も落ち着いてきて、受注する仕事の分野も広がっているので、グループの幅広いチャンネルを活用して、東京の拠点の強化を進めていきたいと思っています。
最後に、当社はいろいろなことにチャレンジできる会社としてアスリート採用にも力を入れています。社会人になって競技を続けたい人をできる限りバックアップしていきたいです。また「全力で働き、全力で遊ぶ」というスローガンを掲げていますから、社員には業務時間中は仕事に集中し、有休や休日には自分の時間を持って、人生を楽しむことと両立してほしいと思っています。会社として求めるのは、チャレンジ精神を持ち、目標に向けてがんばれる人材です。何事にも興味を持って取り組み、失敗を恐れずにまずやってみることができる方、向上意欲があり人間としても成長したいという方をお待ちしています。