株式会社ワット・コンサルティング

「技術者の、技術者による、技術者のための会社」を掲げ、建設業界に技術者を派遣する事業を主としています。弊社は人材サービス事業を行っていますが、それを下支えしているのは「教育・研修事業」です。建設業界における若手人材確保は非常に困難になっています。そこで、弊社は2011年から「建設に縁がなかった人に興味を持ってもらい、育てて派遣する」という方向にシフトチェンジ。人材サービス事業はあくまで「人材育成のためのOJT事業」として捉えるようになりました。
結果、2023年10月時点で従業員数は900人超に。20代約60％、30代約23％で構成されており平均年齢は30代前半となっています。また、技術社員の男女比は45対55で女性が多いというのも特徴。それぞれが建設の技術的な業務に携わっています。「若手技術者の育成」、「女性活躍」、「海外人財活用」、「シニア活躍」という4つを柱とした建設業界のためのポテンシャル人材の活用が弊社の取り組みです。

人材育成においては、オリジナルの研修制度が弊社の強みです。自社スクール「ワット・スクール・オブ・エンジニアリング」では2カ月間、326時間の研修を実施。研修期間、総時間については日本マーケティングリサーチ機構調べでナンバー1を獲得しており、充実のカリキュラムが多方面から高い評価を受けています。技術研修についてはCADを通じて建設技術を学ぶことができます。また、技術スキルだけではなくヒューマンスキルも身につけることができます。その他、座学や動画など多彩なコンテンツが組み込まれており建設業界未経験者でも研修後、すぐに実践で活躍できます。
専任講師は大手ゼネコン、サブコン出身者で東京、横浜、大阪、福岡に15人ほどが常駐。テキストは自社制作しており教材として出版、販売するほどのクオリティです。人手不足が叫ばれる建設業界の教育機関として、非常に重要な役割を果たしていると言えます。弊社の研修を経て、一定の経験を積んだ人材の中で、毎年20人以上が派遣先へ転籍します。それだけ優秀な人材を多く輩出していると自負しています。

一般的な社会人は上司も同僚も選べません。しかし、派遣という働き方は企業や地域、プロジェクトの垣根を越えて働けるというのがメリット。建設プロジェクトは同じ経験は２度とないので、携わる案件の全てが自身にとってプラスになります。このような業界の中で弊社が目指しているのは「個を活かせる企業」です。例えば、弊社は女性技術者が多く在籍していますが、男性と全く同じ役割を担うわけではありません。女性の適性に応じた業務を行っていただきます。また、ライフスタイルの変化に応じて、様々な働き方を選択できるのも特徴です。
海外人材に関してはベトナムやミャンマーの現地大学と人材育成に関する協定を結んでいます。今年度はウズベキスタン、インドネシアとも協定を結びました。また、生涯現役を志すシニアの技術者には「マッチング力」が重要になります。弊社にも70代が10人ほど在籍していますが、経験や地域性、働き方に応じたマッチングを行っています。個を活かすというビジョンのもと、2050年の日本をつくる人を育てるというのが弊社のミッションです。