自社で完結できる
事業体制を確立
大学で建築を学んだ私は、1980年、25歳のときに弊社を立ち上げました。やがて、お客様から直接設計の発注を受けるだけでなく、住宅はもちろん、土地の有効活用事業の立案・提案にも取り組むようになりましたが、ビルやアパート、店舗の設計をするうちに、事業収支利回りが設計時の工事金額と合わない事案が続出するようになり、自社で工事会社をもつ必要性を痛感。株式会社地建工業を設立。併せて、設計・施工・入居管理を行う不動産管理センターも立ち上げ、さらに、開発を伴う大規模な案件に対応するために、株式会社フタバ測量設計も設立。現在ではSKグループとして、自社で一貫して行う事業体制を確立しています。取り扱う物件も、注文住宅から店舗、事務所、マンション、病院と多岐にわたり、グループの総売上は約50億円に達しています。
未来を見据えた
新しい発想の賃貸経営
弊社の最大の強みは、設計だけでなく、土地の測量、造成・建築、管理など、トータルで事業用計画案を作成できる点です。自社ですべての工程をカバーできると、小回りがきくため工事費などが削減でき、「利益率の高い安定した不動産経営ができる」とお客様から高い評価をいただけるようになり、次回もまた弊社に案件を任せたい、というお声も多いのです。さらに、弊社は事業エリアを本社がある千葉県鎌ケ谷市から半径20km圏内に絞っています。車で1時間程度の範囲なので、時間や手間をかけず、最大限のサービスが提供できます。地元密着の会社として40余年の実績を重ねることによって信頼も集まるようになり、営業をかけなくても多くのご依頼をいただけるようになりました。弊社は不動産物件の賃貸経営も手がけています。他社とは違う新しい発想からうまれた物件も多く、そのうちのひとつが、成田空港の滑走路増設で脚光を浴びる、成田市周辺のガレージハウスです。これは「愛車と暮らす究極の趣味空間」を謳い、1階をガレージ、2階を1Kとして、別に駐車場もつけた賃貸物件。私自身が車好きで「こんな家がほしい」と建てたのですが、車好きの方から大変好評をいただき、室数を増やしています。付加価値の高い物件は空室が少なく、経営基盤を支える大きな柱になっています。
やりがいや給与で
社員に報いる会社に
私が創業当時から心がけていたのは、自分が入社したくなる会社をつくることでした。そのために大切なのは「やりがい」「休暇」「給与」の3つです。やりがいに関しては、グループ会社には多様な業務があるため、社員が興味をもつ仕事に挑戦できる体勢を組むことができます。社員全員に17時退社を促すことで適正な労働時間を確保し、長期休暇を含む休暇の取得も保証しました。給与は「年齢×1万円」が基本。さらに、結婚すると+1万円、子ども1人につき+1万円、資格取得で+1万円が毎月加算されます。成果を上げることは大切ですが、業績に関わらず、会社は様々な役割を担うみんなの力によって成り立つと私は考えるため、給与は平等です。仕事量の差などによる偏りは、年4回支給する賞与で調整します。商いというのは、自分だけの得を考えては成り立ちません。私は、売り主様、買い主様、弊社、さらには金融機関や施工業者も加えた、「三方良し」ならぬ「五方良し」の関係を心がけています。社員も含め、弊社の仕事に関わるすべての人が得をした、幸せだな、と感じられる会社をこれからもつくっていこう、と決意を新たにしているところです。