株式会社ドアメンテナンス

当社は、富山県内を中心に、ドア、窓、ガラス、カギの取り付け・取り替え、修理、保守点検などを手がけ、この業界では県内ナンバーワンのシェアを有しています。積雪作業の事業も行っており、自社で保有する除雪用ホイルローダーを用いて積雪時には駐車場や私道の除雪作業を請け負っています。
経営理念は「お客さんの困りごとを必ず解決するHERO（ヒーロー）であり続けたい」。会社のイメージキャラクター「DOOR MEN」は、お客さまを助けるヒーローを描いています。社員一人ひとりがプロとしての技術と自覚を身につけ、技術面だけでなくお客さまの気持ちを理解し、想いに寄り添いながら作業実施。社員の要望を反映しながら働きやすい環境を整え、より質の高いサービスを提供していきたいと思っています。
2022（令和４）年４月に先代の父が亡くなり、現在は私が、当社、ビルメンテナンス、不動産業など５社の代表を勤めています。数年後には当社を軸に全社をホールディングス化する決意です。社員の誰もが社長になれるチャンスがある―そんな夢のある会社にしたいと思っています。
当社では各チームマネージャーのリーダーシップのもと、仕事の進め方は個人裁量に任せており、自由度は高いです。知識と技術が上がればおのずとレベルの高い仕事がまわってくるし、給料もアップします。また必要な資格は、各自のレベルや役職に応じて取得してもらうので、着実に自分の技術、手に職をつけることができます。また男性の育休取得を推進しており、2023（令和５）年には30代の社員が半年間の育休を取得しました。育休の社員が不在中は、残る社員が成長するチャンスですし、双方にとってプラスになるような土壌づくりを心がけています。

当社はいち早く社内のDX化を推進してきました。クラウド型顧客管理ツールや名刺管理ソフトを導入し、営業や業務管理の効率化を図っています。現在、新たにEC事業を進めています。もともとYouTubeチャンネル「ドアメンチャンネルdoor maintenance ch」を運営していますが、動画を活用して、当社の技術を発信していこうと考えています。例えば、EC事業でカギを販売し、YouTubeチャンネルで取り付け方やトラブルが起きたときのノウハウ的なことを発信することがセットでできれば仕入れも増えますし、福利的な効果も狙えるのではないかなと。現場の仕事以外でも収益が生まれる仕組みをつくっていきたいと思っています。
DX化の一環として、24時間各事業所をZoomでつなぎ、疑似的に同じ空間にいる状態をつくっています。これにより離れた事業所の社員どうしがいつでも会話ができる。例えば事業所の在庫確認のときなど、いろいろな活用ができます。週の初めには全体朝礼しています。DX化により、例えば昔は事務所に帰らないとできなかったことが今はクラウド上でできます。社員の働く時間は短くなりましたが、数字的には２割は売り上げが伸びています。
これからのAI時代、従来の考え方をどんどんバージョンアップしていく必要があります。若い社員が持っているおもしろいアイデアや能力をどんどん出しやすい環境も創っていきたいと思っています。

経営者として大切にしているのは、やはり経営理念の「HERO（ヒーロー）であり続ける」こと。自分も大事ですが、人のために何ができるのかを考えるのは、自分が幸せになる最短距離だと思います。何のために働くのか、何を大切にするのか――社員たちにもベースの考え方を大事にしてほしい。
「関わる全てのひとがドアメンテナンスを好きになる」というカンパニービジョンを掲げていますが、私自身がこの会社が好きですし、社員もお客さんも、関わる全ての方にこの会社を好きになってもらいたいと思っています。
当社に欲しい人材は「元気に挨拶がしっかりできる人」。専門性の高い技術職なので、手先の器用さなどの差はあるかもしれませんが、本気でやりたい方は尊重したい。カギの仕事は専門性が高く、就職の時点で経験者はいません。全員がゼロスタート。成長できる環境は整っているので、心配ありません。元気な挨拶は、技術や知識がなくてもすぐにできます。会社としても良好な人間関係やコミュニケーションを大事にしていますが、すべての基本は元気な挨拶。今すぐにできることを全力でできないことは、何をやってもできないと思っています。
学生さんに伝えたいことは、本を読んでたくさん遊んでほしいし、自分が大切にするものは何かを考えてほしい。若いうちに自分自身を知ることができれば人生は変わります。われわれの想いに共感しHEROを目指してくれる方をお待ちしています。