東名高速拡幅工事から
笹子トンネル復旧まで
弊社の事業は大きく分けて2つ。切断穿孔事業と耐震補強・構造補修事業があります。売上の大半は切断穿孔。ウォータージェット工法によるコンクリート剥落防止前の下地処理や塗装剥離処理、コアボーリング工法によるコンクリート構造物の孔あけ、道路カッター工法によるアスファルト道路などの切断や道路床板、橋梁の切断撤去など。様々なテクノロジーを駆使して巨大建造物やインフラの整備に貢献しています。大きな実績としては、第2東名高速自動車道の駒門工事に携わりました。これは渋滞解消のための拡幅工事。道路の端を切断し、ウォータージェットで削りをします。劣化した橋脚も削りをすることで補強しました。このような弊社の技術は災害復旧時にも求められます。2012年に発生した笹子トンネル天井板崩落事故の際は弊社の切断、撤去技術が復旧に大きく貢献できたと思います。普段であれば、なかなか関わるようなことが難しいプロジェクトに参画し、社会に貢献できることが仕事のやりがいと言えます。大切なのは事前の準備。どんなプロジェクトも8割は段取りで決まります。丁寧な事前計画と確かな技術を提供することで、顧客からの再発注も増えています。
安定した収益によって
従業員が一生働ける会社
技術の保持と共に注力しているのが「安全」と「教育」です。安全活動としては、協力業者を含めた「安全大会」を年4回実施。工事部では定期的に各現場の工程進捗状況やヒヤリハットなどの報告をする会議も行っています。危険な現場だからこそ、人材教育には一段と力を入れています。やはり、現場での経験が一番成長します。そこでは先輩社員が積極的に補助します。同じ作業、同じ工程の現場はありません。多彩な現場経験を積むことによってより安全に、より早く成長していくでしょう。また、茨城県つくば市には訓練施設もあり、スキルの習得をサポートする環境が整っています。私が経営において意識しているのは「従業員が一生働ける会社」であること。安定した収益を得るため、財務状況にはとくに気を配っています。一方、弊社には技術部、営業本部、施工本部、製造部など様々な部署があります。各部署に責任と権限を与えているのが特徴。各部署の長が社長の代わりとなり風通しを良くすることで、従業員が働きやすい環境にしています。従業員が一生働けるように、守るものは守り、まかせるところはまかせるというスタンスです。
ニッチな業界で
日本一を目指せる
切断穿孔やウォータージェット削り、補修というのが多い作業となります。しかし、それらを扱うには専門的な技術が必要なので、担当者が分かれているのが現状です。今後は、一貫してできる人材を教育していくことが目標となります。耐震補強・構造補修事業は現在20%ほどの売上ですが、こちらの事業も強化していきたい。また、子会社では産廃処理事業も展開。建造物やインフラの整備を主軸としながら、機械の製造から処理までもワンストップで行える土台ができています。事業領域を拡大させることは、従業員のキャリアの選択肢が増えることにつながります。ぜひ、弊社で末長く働いてもらいたいという思いがあります。弊社が手がける切断穿孔事業というのは、非常にニッチな業界です。だからこそ、日本一を狙えるポジションにまで来ています。