相田木材株式会社

相田木材株式会社は、1923年の創業以来、北海道のほぼ中央に位置する富良野と共に成長してきました。2023年には、創業100周年を迎えることができ、地元とともに新たなスタートの機会を得たことに感謝しております。
当社の主力事業は、一般製材のほか、建材、加工材（プレカット材）の販売を主体に、防腐製材や原木、チップの卸売など、時代の移り変わりや変化に対応しながら、100年という時代を生きてきました。
第一次産業である「林業」は長く構造不況に直面し、事業者数は最盛期の10分の1にまで減少しています。一方で、地球温暖化対策から、建築材料の木材による炭素貯留量の価値が評価されるとともに、木質バイオマスエネルギーの利用が推進される等のチャンスも到来しています。長く厳しい環境の中でも、100年という歴史を刻めたことが当社最大の強みでしょう。

時代の節目を迎え、子会社の株式会社アイタコンパスを含め、「やまに（屋号）」を旗印として、「生きがいの創造」という企業理念に基づき次世代を見据えたプロジェクト・イノベーションを進めています。
その一つが、次の100年を見据えた本社機能の集約です。富良野市布部地区に本社社屋を新築し、私たちがこれから目指す方向性の象徴としました。同時に、2020年に新築した倉庫と合わせて、経営効率を考慮し、富良野営業所を閉鎖する決断をしましたが、これらの変更は、私たちが永続企業となるための重要な通過点となっています。
さらには、働き方改革も進めています。各種ハラスメントに対するコンプライアンス強化や、人事評価制度の導入により、離職率も大幅に改善しました。

2024年を迎え、そうした企業努力は確実に成果として現れています。本社機能の集約は、社員間のコミュニケーションの飛躍的な向上に繋がりました。経営層と従業員との距離も縮まり、統治能力も高まっています。社員からは、「コミュニケーションが取りやすくなり、業務効率が上がった」という声を聞く機会も増えました。また、新型コロナウイルス感染拡大で業務が停滞する中で、職場環境に力を注いできたことが功を奏し、売上増にもつながっています。当然ながら、次の100年に向けて、私たちは事業の拡大も図っています。木材の物販だけではなく、現場工事を請け負うような建設機能の強化や、商社的な動きも積極的に行っていきます。また、定年の延長に対応し、木材を薪にして販売するなど、新たなキャリアプランを提供することで、職場環境の拡大にもつながっています。喜ばしいことは、社員の意識が大きく変化していることです。問題意識を自ら持ち、チームで解決する力がついてきたのです。これは、当社が目指した自走する組織に近づきつつあることの証拠です。
創業100周年は、私たちにとって通過点に過ぎません。相田木材株式会社は、これからも地域社会と共に成長し、新しいチャレンジを続けていきます。私たちの企業理念「生きがいの創造」を胸に、住生活産業の中心となる企業を目指していきます。過去から現在に至るまでの長い歴史の中で、私たちは多くの変化と挑戦を経験してきました。しかし、これからも変わらずに、地域の安心と安全を支え続けることが私たちの使命です。相田木材株式会社は、創業100年を経た今もなお、成長と進化を続ける企業であり続けます。