相田木材株式会社
- 製造・販売(卸)
総合職/その他
勤務先:北海道(富良野市)
北海道版2026(2025年4月発行)
東大演習林官材取扱で起業
次の100年は、生きがいのイノベーション

東大演習林官材取扱で起業
次の100年は、生きがいのイノベーション
相田木材株式会社 代表取締役
相田 泰宏 氏
あいた やすひろ
PROFILE
1973年(昭和48年)3月生まれ。富良野市出身。東北学院大学経済学部卒。1995年に家業の相田木材(株)に入社。工場勤務から始まり営業、経理と現場からマネジメントまで一通りの経験を積む。2010年に同社の代表取締役に就任。グループ会社の(株)アイタコンパスの代表取締役も兼務。
針葉樹の加工を高次化
木材需要の波をキャッチ
当社の主力事業は、一般製材のほか、建材、加工材(プレカット材)の販売を中心に、防腐製材や原木、チップの卸売を行っています。主な取引先は全国の建材販売店、工務店やハウスメーカーです。製造については木材の乾燥加工、モルダー加工、プレカット加工と加工技術・設備を高次化させることで製材の生産性を高め、成長してきました。また近年では産業用太陽光発電所も建設し、FITによる売電も行っています。
第一次産業のなかでも林業は長く構造不況に直面し、事業者数は最盛期の1割にまで減少しています。一方で、地球温暖化対策によって建築材料の木材による炭素貯留量の価値が評価され、木質バイオマスエネルギーの利用が推進されるなど、チャンスでもあります。また近年はウッドショックが度々起こり、木材の需要が激しく動いています。そんな厳しい時代の変化にも当社は対応してきました。
社屋倉庫新設、新たな創始
コミュニケーション生む職場
その一つ、次の100年に向けて本社機能の集約です。富良野市布部地区に本社社屋を新築し、私たちがこれから目指す方向性の象徴としました。同時に、2020年に新築した倉庫と合わせて、経営効率化を進めてきました。
また働き方改革も進めています。各種のハラスメントをゼロにするためにコンプライアンスの強化や人事評価制度の導入により離職率を大幅に改善しました。
2025年を迎え、これらの企業努力は成果が見えてきました。本社機能の集約は社員間のコミュニケーションの飛躍的な向上につながりました。経営層と従業員との距離も縮まり、ガバナンスも向上しています。「自然とコミュニケーションがしやすくなり、業務効率が上がった」と、スタッフからもうれしい評価をいただいています。
人を大切にする会社目指す
長く働ける職場環境づくり
相田木材株式会社はこれからも地域社会とともに成長し、新しいチャレンジを続けていきます。私たちの企業理念「生きがいの創造」。住生活産業の中心となる企業を目指していきます。これまで私たちは多くの時代の変化と挑戦を経験してきました。これからも変わらず、地域の安心と安全を支え続けることが私たちの使命です。
▼富良野市郊外に位置する布部地区の中心に構える同社敷地。2023年に新築した新社屋を中心に、工場、倉庫が並ぶ。
相田木材株式会社
- 所在地
- 〒076-0004
北海道富良野市布部市街地 - 電話番号
- 0167-23-3168
- 設立
- 1935(昭和10)年6月
- 従業員数
- 25名
- 売上高
- 9億4,214万円(2023年12月期)
- 企業サイト
- http://www.yamani-aitamokuzai.co.jp/