経営の要「桃太郎文化」を入社時から浸透
東証プライム上場のAZ-COM丸和ホールディングス株式会社を核とするAZ-COM丸和グループの一員として、「桃太郎便」のブランドでお客様の物流を包括的に担う3PL(第三者物流)を中心に事業を展開しています。企業が永続的に発展するためには、「人材」と「営業」の両輪が回ることが不可欠です。当社では「人材」を「人財」と考え、毎年20人から30人、高卒と大卒の新入社員を採用しています。入社時は全国のグループ会社との合同で行われる合宿研修とOJTで、AZ-COM丸和グループの根幹となる「桃太郎文化」を浸透させます。桃太郎文化とは、犬(考働力)、猿(知識力)、キジ(情報力)を「経営の先見3要素」の象徴とし、3つの力を束ねるのが桃太郎(社員)とする企業文化です。桃太郎文化は挑戦、成長、貢献し続ける文化であり、お客様に「感動」と「満足」を提供するための要です。かつて、M&Aにより社員が増えた際も、一人ひとりにこの文化を浸透させてきました。新入社員には上長が1年間、月1回の面談を行い、フォローアップも徹底しています。さらに経営層、マネージャーなど階層別に外部研修を行い、部下を教育できる人財を育てています。
強みを活かし価値を提供地域貢献にも尽力
2024年度は、工業高校の教員経験者を採用し、電気工事士2種取得のための教育を社内で行うことができるようにします。というのも、当社が力を入れている家電設置・工事では、家電量販店や通販で購入された商品を配達する際にドライバーが設置、取り扱い説明まで行うためです。近年は道内でも特にエアコンの需要が高く、資格を持つ社員を増やすことが大きな強みになります。そのため、「営業」でも価格競争に流されず、お客様に価値を提供できる仕事を確保することができるのです。当社では女性ドライバーの新卒採用にも取り組んでおり、女性のお宅に家電を配達するときなどに喜ばれています。彼女たちは、地元・石狩市の小学校で行う交通安全教室でも活躍しています。1人はその小学校の卒業生でもあり、母校に恩返しをすることができました。そのほか、地域の交通安全啓発活動にも新入社員に参加してもらい、会社が地域に必要とされる存在であることを実感してもらっています。
災害時も物流を止めない道内企業とも連携
地域貢献として、2011年の東日本大震災を契機に災害時の対応や防災の取り組みを続けています。中小企業庁が防災・減災に取り組む企業を認定する「事業継続力強化計画認定制度」に道内物流業界第1号として、2020年4月に認定を受けました。災害時にも物資の配送網を維持するために、緊急車両の燃料を確保するため自家スタンドの整備をするなど取り組みを進めています。2015年にAZ-COM丸和グループが設立した「一般社団法人AZ-COM丸和・支援ネットワーク」の道内会員であるパートナー企業とも連携し、現在は13社が参画しています。また、災害時に地方自治体に届く救援物資を保管・管理・仕分け・輸送するために私たちのノウハウと経験を活かせるよう、本社のある石狩市と創業の地である十勝地方を始め、札幌市、釧路総合振興局、厚岸町と協定を結びました。ゆくゆくは道内全域で協定締結をしていきたいと考えています。私たちの永続的な発展、社会貢献の継続には、業界全体の成長が欠かせません。そのため、パートナー企業道内90社の業務改善や採用、教育を支援し、人材確保の努力を続けています。2028年3月期までに100億円企業を目指し、「お客様第一義」で突き進んでいきます。