牛は生き物です最高の牛の家を建築・保全
1995年の創業以来、一貫して牛舎など酪農に関連した各種農業施設の建築を行ってきた建設会社です。牛舎を想像して頂くと、柱があって屋根があって牛がいる状態を思い起こされる方が多いと思いますが、牛の生態や作業の流れを考えず建ててしまうと、後々、様々な不具合が発生してしまうんです。私たち人間と同じように牛も生き物です。いかに牛にストレスを与えず、且つ将来にわたって効率的に生乳生産が行えるか。簡単に言えば、牛の家である牛舎の環境を良くすることがミッションです。しかし、バラバラで仕事を進めてしまうとトラブルとなり、お客様も混乱してしまうケースがあるため、お客様とのコミュニケーションが非常に大事で、きめ細やかな対応が当社の強みであり、お客様と関連業者様を含めた調整力が信頼の証にもつながっているんです。新築ばかりではなくメンテナンスも大事な仕事です。牧場運営では、不具合や想定外の事故等が起こり得ます。牛がぶつかって設備が壊れた、空調が止まった、古くなった扉が外れてしまった等様々。牛は待ってはくれませんから早急な対応が必要ですし、さらに牛へのストレスを最小限に抑えて作業しなければ、乳量の低下等に直結するので常に細心の注意が必要です。そうした配慮のおかげで、いまでは「ラクトさんに頼めば大丈夫」とのお声をいただけるまでになり、そうした声をもらえる従業員が当社最大の財産です。
残業にならない方法を全員で考え抜くのがラクト流
会社は財産(従業員)を守るためにあるというのが当社の方針。だからこそ、創業以来最も力を注いできたのが「残業ゼロ」の会社であること。結果的に創業以来の約30年間、残業の無い会社運営を継続できています。無理に残業をして疲れが残るまま、次の日働いても良い仕事ができるはずがなく、安全面も心配です。残業ゼロは容易なことではありませんが、残業せずに退社ができるよう、業務スケジュールも退勤時間を逆算して組み立てるほか、残業ゼロにするためにあらゆる知恵を絞ってきました。
360度評価制度を導入頑張れば給与があがる仕組み
一方で、より働きやすい環境を目指して2023 年度から年間休日を114 日に設定。今後も年間休日を増やしていきたいと思っていますので、そのための環境作りとして人員の補充をし、余裕のある働き方ができるようにしていきます。さらには、管理業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)や、残業ゼロを継続するために効率化と作業の時短を徹底的に図っていきます。他にも、必要な資格の取得に関する費用も全額会社で負担しています。縁があって当社に入社した以上、社員には仕事をする中で何かを見つけてほしいからです。2021年度からは上司が部下を、部下が上司を評価する360度評価制度を導入し、それを基に年2回の個別面談を実施して自分の長所や短所に気づいてもらう機会をつくっています。上司への評価は、指示の仕方や言葉選び等、人材育成に具体的に結びついています。給与体系も年俸制にすることで、頑張った分だけ給与に反映される仕組みを構築しました。すべては、10年後を見据えての準備。これから先も安定した長く続く会社であるために、社員にとって働きやすい環境を作っていくことが現在の経営者である私の使命だと思っているからです。