メンテナンスを軸に
酪農の現場に応える
当社は30年以上にわたって牛舎をはじめとした酪農・畜産関連施設を中心に、建築・保全工事を手がけてきました。創業当時は「牛舎専門」で建設を担う会社が少なく、一次産業の領域なら仕事が途切れにくいだろうといった見立てがあり参入した経緯があります。中でもメンテナンス業務を主軸にしてきました。お客様からは相談ごとが次々に寄せられます。その一つひとつを丁寧に解決していく、そうした積み重ねが信頼につながり「ラクトさんに頼めば安心」と、声をかけていただく機会を着実に増やしてきました。一方、施工で大事にしているのは仕上がりの品質です。牛舎づくりは業者ごとの差が出やすい世界といえます。コスト重視でとりあえず形にする発想もあれば、方位や気候、牛や人の動線まで踏まえて細部を詰める考え方もあります。私たちは後者のスタンスを大切にし、現場の快適性にこだわりながら、将来の増改築まで見据えて「次にどこをどう広げるか」まで含めて提案します。そうした細やかさが当社の強みだと捉えています。
残業ゼロと休日拡充で
品質と安全を両方守る
私たちは「社員こそが最大の財産」だと考えています。そのうえで大事にしてきたのが社員のコンディションです。「疲れを持ち越せばケガや事故につながるから残業をしない。」創立当初からのルールです。休日の拡充についても積極的に進めており、2023年から年間休日を115日にしています。「休みが増えれば稼働日は減る。」だからこそ、同じ成果をどう出すかを仕事の組み立て方から徹底して見直してきました。そこで取り組んできたのが、現場作業を短く確実にする工夫です。たとえば以前は現場で寸法を測り、その場で切って溶接するといった応急的な対応も少なくありませんでした。それでは手間も移動時間も増えますし、牛舎の中での切削や溶接は牛にストレスを与え、乳量にも影響が出かねません。だからこそ、必要な部材や部品はできるだけ自社工場で溶接加工し、現地では取り付け中心にします。足場の良い環境で寸法を出し、品質を安定させたうえで持ち込むと、現場でつくり込む工程と移動回数が減る分、工期も短くなり経験の浅い技術者でも確実に仕上げやすくなります。結果として品質を担保しながらも残業を生じさせず、休日を拡充できるのです。
営業エリア拡大を支える
DX化と次世代牛舎づくり
ご存じのとおり建築資材の価格や人件費の高騰で、牛舎建築も「以前の感覚では予算が合わない」という場面が増えています。お客様の投資判断が慎重になる今、私たちは新規開拓の動きを強めています。狭い地域だけでは限界があるため、営業エリアを広げる体制に切り替えている最中です。ここで要になるのが営業と現場の連携です。遠方になるほど情報共有が曖昧になりやすく「お客様にお伝えしたこと」と「現地の段取り」に食い違いが出てしまいます。この2年ほどは広域で動くための基盤づくりを進めてきました。DX化によって、営業担当が外出先でも社内情報にアクセスできる環境を整え、お客様との会話を残して引き継げる仕組みにしています。技術者にとっても、必要な情報が手元にあることで段取りしやすくなり、チームで同じ方向を向いて動けるようになっています。そして現在、真正面から取り組んでいるのが「次世代の牛舎」の開発です。平均気温が上がる中、夏の猛暑から牛を守る暑熱対策がこれからの時代には必要になります。そのため換気だけに頼らず、遮熱・断熱で熱を入れにくく空気の流れも見直し、牛にも酪農家にも無理の少ない設計にしています。新しい牛舎は高さを抑える設計が前提です。材料や施工の手間を減らせる分、暑熱対策とコスト削減を両立する提案ができます。お客様に求められているものを、自分たちの手で形にしていく、その過程そのものが大きな仕事のやりがいになるでしょう。次世代へつなぐ牛舎づくりを「業界の新たな標準へ。」ラクト工業の技術者として、その挑戦に加わってみませんか。