広葉樹合板株式会社
- 製造・販売(卸)・サービス
営業職/事務職/技術職/その他
勤務先:北海道、群馬県
北海道版2026(2025年4月発行)
長い歴史で培った高い技術
木を活用した挑戦は続く

長い歴史で培った高い技術
木を活用した挑戦は続く
広葉樹合板株式会社 代表取締役
山口 裕也 氏
やまぐち ひろなり
PROFILE
新東亜交易(株)に勤務後、1993年広葉樹合板(株)に入社。2003年取締役に就任。その後、常務・専務取締役を経て、2010年代表取締役社長に就任。現在に至る。持ち株会社である広葉樹ホールディングス(株)、(株)フルスティーム代表も兼務。好きな言葉は「行動なくして結果なし」。挑戦するという組織風土をつくり、新事業を具現化し、積極的に営業する。
卸売り、メーカー、製造開発
合板を核とした3つの柱
「商・住空間」へより良い素材を提供したいとの思いから新たなニーズを模索し、天然木化粧合板の表面に特殊加工を施して安全性とインテリア性を追求したシステム階段ユニット「ラフステップ」、ブランドショップの演出に合わせてオーダーメイドで製作する店舗演出什器、オフィスや学童用のレンタル学習机のサービスなどを手掛けています。
事務処理から製造現場までDX化を積極的に進めており、ドイツのホマッグ社製のマシニングセンターを導入しました。図面の読み込みや部材拾い、見積計算、指示書を一括で作成し、工作機械で作業、発送用の段ボールカットまでをシステム化。一人のオペレーターにできる範囲が広がり、品質の均一化が実現できました。
立ち寝仮眠を提案する
「ジラフナップ」を万博で展示
国内外の大学と協同研究を重ね、デザインや設計は当社が手がけました。身体の4点を支え、リラックスできる立ち寝姿勢をキープする画期的な製品で、現代人の脳をリフレッシュし、疲労やストレスの解消に貢献します。オフィスのほか、医療施設や保育業界、スポーツチームなどに導入が広がっています。
2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)「フューチャーライフエクスペリエンス」でジラフナップを期間展示します。世界中のどこでも好きな場所でくつろげるリフレッシュカプセルとしてジラフナップを展示し、立ち寝仮眠の体験を通して、より最高な状態の自分をキープできる仮眠文化を発信していきます。
持続可能な発展を目指す
植林や新プラットフォーム
私たちが扱う広葉樹は生育速度が遅く、主伐までに50~60年はかかります。今植えた苗木が木材として利用できるようになるまで、私は生きていないかもしれません。しかし、持続可能な森林利用と永続的な企業成長を願い、小さな苗木を植え続けていきたいと思います。
また、「エンドマテリアル」という、端材を売り買いできるプラットフォームの準備も進めています。当社で扱うメラミン化粧板などを購入してくださったお客様から、使い切らなかった端材は、処分するのにもコストがかかることが悩みだという声が届いていました。
一方で、小さな材料が急ぎで欲しいというニーズもあります。それらを結び付けてスピーディー売り買いできるような仕組みを構築していきます。持続可能な社会というと壮大なイメージですが、環境、社会、経済の観点において、自分たちのできることから着実に歩みを続けていきたいと思います。
▼大阪万博でのジラフナップの展示イメージ。「Cocoon of Humanity~その空間は、人類の繭。」をコンセプトに仮眠文化を発信します
広葉樹合板株式会社
- 所在地
- 〒071-8112
北海道旭川市東鷹栖東2条2-137-372 - 電話番号
- 0166-57-1717
- 設立
- 1971(昭和46)年1月
- 従業員数
- 47名
- 売上高
- 20億1,869万円(2024年12月期)
- 企業サイト
- https://www.koyoju.co.jp/
- Youtube
- https://www.youtube.com/@koyoju-plywood-corporation