パール金属株式会社

1965年に高波久雄現会長が創業したキッチン用品の卸売会社が弊社の長い歴史のはじまりです。弊社が本拠を構える新潟県燕三条は、古くから刃物や金物、洋食器の生産が盛んな地域。ヨーロッパに視察に行った現会長が、当地でステンレス製のお玉を見て、その品質の高さに驚愕したと言います。当時の日本ではアルミ製が主流、ステンレス製のキッチン用品も燕三条ならつくれる。この地の技術力の高さを国内外に知らしめたいという思いが創業の原動力となりました。
以降、お客様の課題やご要望に真摯に耳を傾け、商品開発に活かしていきました。製造こそ地域のメーカーや海外の協力会社に委託しますが、商品企画・設計、品質管理、パッケージデザインやマーケティングなどすべて自社で行うのが私たちの強み。1970年代になると、日本全国にホームセンターがオープンすると販売チャネルが一気に増え、弊社の成長に拍車がかかりました。「世の中にないものはなんでもすぐにつくってしまおう」という、創業以来のモットーを貫き、毎年2,000点以上の新商品を世に送り出しています。

新しいトレンドをつかみ、いち早く商品化するのも弊社の得意とするところ。例えば1975年、まだ日本にキャンプやバーベキューという楽しみ方がなかった頃からキャンプ用品に挑んでいます。これは、現社長がアメリカ視察に訪れた際に現地でバーベキューコンロが当たり前のように各家の庭に設置され、休日は家族でバーベキューを楽しむ光景を目のあたりにしたのが契機。日本でも必ずこのトレンドが来ると確信し、いち早く商品開発に着手したのです。日本人に合わせた商品サイズの小型化やバリエーションの豊富さで人々の耳目を集め、やがてキャンプ・アウトドア用品の「CAPTAIN STAG（キャプテン・スタッグ）」としてブランド化に成功。人々の休日に彩りを与えています。
キャンプ用品はコンロや食器、テント、シュラフ、さらに派生商品として、自転車、カヌー、SUPまで幅広いラインナップ。三条市内では「CAPTAIN STAG」の名を冠したオートキャンプ場を運営サポートして、キャンプライフの楽しさを発信しています。また、キッチン・リビング用品も「PEAR LIFE（パールライフ）」としてブランド化し、生活に深く定着しています。

２つのブランドだけで合計6万点以上のアイテムがあります。そのバリエーションを支えているのは言うまでもなく商品開発力。そこには、失敗を恐れずどんどん挑戦できる自由な社風が息づいています。どこにもない新しい商品を開発したい。新しい領域の商品にチャレンジしたい。そんな意欲を積極的に受け入れています。
最近でも、ある社員が自ら開発したキッチン用品を地元のローカル局に持ち込み、商品のプロモーションを仕掛けていたという事例があります。テレビに出ることも知らされていなかったのでびっくりしました。それくらい自由な社風なのです。自ら考案した商品をどうプロモーションして、ヒットに結びつけるか。すべて自分で自由に考えることができる。開発部だけでなく、営業やバックオフィスの方々もそれぞれ裁量権をもち、自由に挑戦できる風土です。２年前に人事評価制度をつくり、社員のがんばりにしっかりと応えられる制度も確立。今後は、アジア、アメリカ、ヨーロッパへの展開も本格化し、グローバルで活躍する舞台も整っていきます。夢とやりがいをもって一緒に未来にチャレンジしていきましょう。