はつりから解体へ産廃リサイクルも行う解体業者
当社は、コンクリートを削ったり、切ったりする「はつり」から始まりました。時代の進化と共に新工法が開発されたり、機械化が進展していくのを見て、会社存続のために事業の主軸を解体業に切り替えました。お客様のニーズに応えられるよう、構造物や建築物の解体に必要な重機や装備、大型トラックなどを揃え、それらを扱う人材も少しずつ増やしてきました。なお、はつりは当社の業務の基礎として、現在も続けています。現場では、建物の解体だけで何十トンという量の産業廃棄物が生まれます。以前は外部の処理業者に頼んで廃棄してもらっていましたが、産業廃棄物を自社で再資源化できれば、当社で行っている土木・建築工事の原料確保や、取引先への販売、さらには環境負荷の低減にもつなげられるのではないかと考えました。この構想を実現し、2022年6月に中間処理施設を開設。コンクリートがらは砂利や骨材に、廃木材は細かくして大手企業で行っているバイオマス発電のボイラーの燃料として供給しています。
解体業者らしからぬこともやるそれが当社の特色
当社の特徴は大きく3つあります。1つは、一貫した作業による効率的な解体です。建物の解体時には、事前に足場を組み、埃の飛散を防ぐ養生シートを設置します。事後には、足場や養生シートの撤去、清掃業務も行います。これらの作業は通常、解体業者では行いませんが、当社ではまとめて請け負います。これにより、外部とのスケジュール調整の必要がなくなり、さらに各工程をオーバーラップさせて進めていけるので、全体のスケジュール管理がしやすくなり、工期も短縮できています。もう1つは、従業員のレベルの高さです。現場によっては、ポリ塩化ビニフェルという毒性のある化学物質を含有する機器が放置されていたり、人体に有害なアスベストが建材に使用されていたりと、危険が伴います。この調査に大手では専門部署を設けていたりますが、当社は解体作業を行う社員がこの調査まで担えることが強みです。作業時のリスクを無くすため、作業前に徹底して調査を行っています。そしてもう1つは、コンクリート構造物のメンテナンスができることです。壊す業務がメインの当社ですが、土木構造物や建築構造物の補修・補強業務も請け負っています。北海道ではまだ珍しい「乾式吹付工法」という手法で行っており、当社常務取締役の山口はその技術の指導者です。取引先からの評判も良く、さらにご依頼に応えられるよう社内での技術の普及、継承に取り組んでいます。
リサイクル事業の拡大を視野に従業員ファーストな経営を推進
会社として将来的に目指したいのは「夢の100%リサイクル」です。解体によって生じる産業廃棄物の中には、どうしてもリサイクルできないものがあります。その理由は、リサイクル施設によって焼却できるものに制限があるからです。いつかは自社で焼却炉を構えて埋め立てるものを減らし、バイオマス発電事業にも取り組んでみたいと考えています。この夢を実現し、未来に残る会社にしていくには、従業員の存在が最も大切です。従業員は当社の財産。機械や重機のように替えがきくものではありません。彼らがいなければ、会社の明日はありません。事故やケガが無く安心して長く勤めていただく事により「優れた技術、技能、知識、知恵」が次世代に継承され、その基盤と新たな創造によって発展し続ける事で企業の優位性が確立され、会社と従業員にさらなる繁栄をもたらすと考えております。地球の未来と従業員の幸せを築くため、当社はさらなる成長を続けます。