地方人材の力で安定成長を続けるIT企業
地方人材の力で安定成長を続けるIT企業
株式会社グローバル・システム・クリエイト 代表取締役社長
田中 寛利
たなか ひろとし
PROFILE
1956年2月、福岡県生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒業後、大手IT企業に入社。エンジニアとしてキャリアを積み重ねた後、1991年にグローバル・システム・クリエイトを設立。地方人材を有効に活用し、リモートワーク体制を確立。着実な成長を続けている。趣味のゴルフはシングルプレーヤーの腕前。
時代の潮流を見据えお客様に選ばれる企業へ
弊社は、1991年の設立時から同業他社ができないことに目を向け、自社の技術を精鋭化させてきました。設立当時は、大型汎用機の時代。やがて90年代の半ばになると、オープン化の流れが到来し、システムも異なるメーカーや提供元製品を組み合わせて構成する「マルチベンダー」の時代を迎えます。マルチベンダーのシステム構成によるインフラ基盤構築サービスを提供するソフトウェア企業は、ほとんど見当たらない状況の中、私たちは他者に先駆けてマルチベンダー対応を推進。さらに、Webシステム、クラウド時代になっても、常に他社にできないことを模索し、お客様に選ばれる企業として成長してきました。ソフトウェア企業の多くは、システム開発にサービスの比重を傾けている中、私たちはシステム開発サービスとインフラ基盤構築サービスの両輪で独自の道を走り続けています。業種も流通、金融、ヘルスケア、サービスなどバランス良く対応。すべては、お客様に選ばれる企業であり続けるためなのです。
地方の人材を活用テレワーク体制を確立
コロナ禍においても着実な成長を継続することができました。その要因を分析すると、地方人材を有効に活用してリモートワークを推進したこと。2015年に福岡市に営業所を開設した時から地方人材の活用は構想していたことでしたが、コロナ禍を機に拍車がかかった格好です。子育てや介護などの様々な事情を抱え、自宅の近くで働きたいという方はたくさんいます。そうした方々を業務委託ではなく、正社員として雇用し、相応の給与をお支払いするのが私たちのスタイル。地方に埋もれる人材を発掘し、地方と首都圏の格差是正や地域の活性化に貢献していきたいと考えています。そうしたビジョンは着実に身を結び、2023年4月には青森県在住のエンジニアを採用し、1ヶ月間東京の本社にて実際のプロジェクトを経験。その後、青森県の自宅からリモートワークで業務に従事しています。さらに、東京で他社に勤務していたエンジニアが家庭の事情で故郷に帰ることになり弊社に入社するケースも続出。本社での研修を経て長崎のサテライトオフィスや宮崎の自宅などにUターンし、それぞれリモートワークで東京の仕事を全うしています。また、首都圏においても在宅勤務を取り入れた部分的なリモートワークを実施。早期よりISO27001、ISO9001を取得するなど、セキュリティ堅持と品質の維持にも努めています。
AIを活用したノーコードツールも自社開発
NTTデータ先端技術社の認定主要取引先に選定された、全国でわずか7社のうちの1社が弊社です。社会的にも認められた確かな技術力をベースに、新たな領域への挑戦も始めています。その一つがAIを活用したノーコードの開発ツール。プログラミングなどの特別な技術が不要で、企業間EDIデータのフォーマット変換やデータ移行が短期間で可能。その他、革新的な機能を併せもち、大幅な工期の短縮とコストダウンを実現しました。システム会社に頼らず、自社で多様なシステムを開発できるツールとして期待されています。時代の潮流を見据え、他社ができないことにチャレンジしてきた弊社。売上高などの数字を追いかけるのではなく、会社がより良い方向に進むために今やるべきことは何か。そうした問いを道標に歩んできました。その方針は今後も同じです。IT業界にイノベーションを起こすべく、新たな人材を全国から募っています。Uターン採用、文系人材、新卒・中途採用など、門戸を広く開けてお待ちしています。