事業用不動産の賃貸にも着手まちづくりを行う住まいのプロ
当社は土地の売買や宅地分譲、戸建住宅や賃貸アパートの設計・施工・販売、賃貸アパート経営をメイン事業とし、まちづくりを行っています。事業展開のメインエリアは、主に室蘭市と登別市です。おかげさまで、今年で創業から55年。その間に建てた戸建て住宅、賃貸物件、事業用物件の件数は、1,388棟に上ります。2年前に室蘭市日の出町と登別市緑町に宅地を造成し、昨年から販売をスタートしていますが、売れ行きは順調です。今年は登別市富岸町に新たに12区画の宅地を造成する予定です。一般家庭や個人の住まいに関することを手掛けてきた当社ですが、実は数年前から当社で開発した土地に、事業用不動産を建設して貸し出しています。事例としてはまだ多くありませんが、日の出町の宅地の1区画に、ある大手企業の新社屋が建設されました。少子高齢化で人口が減少しつつある中で、企業に不動産を貸し出せるというのは、当社にとってもありがたいこと。今後も相談があれば応えていきたいと考えています。
社員と、お客様と、当社を支える職人に感謝
当社の強みの一つは、「安心の価格設計」です。地場の工務店なので、そもそもそれほど高い価格設定ではないのですが、それでも家を建てるというのは人生最大の買い物で、それなりの負担を負うことになります。高額であるがゆえに、お客様は不安も抱えます。そこをいかに安心させてあげるかが、私たちの重要な仕事です。「契約後に予算オーバーになってしまった」という話をよく耳にしますが、当社では最初の段階から、後々にかかる費用も含めた価格をご提案して、お客様の不安を和らげています。営業スタッフの親身な対応も、強みの一つです。当社で家を建てたお客様から、「東陽ハウスの彼になら任せられる」と評判を聞いて相談に来られるお客様が数多くいらっしゃいます。建物を作る上では、「信頼」が重要です。お客様と当社との信頼関係はもちろんですが、大工さんや職人さんとの信頼関係も非常に大切です。中には30年近くも一緒に仕事をしている方もいます。長年、会社経営をしていると、どうしても不況というのは訪れるものですが、彼らとの関係を絶やさないために、赤字ギリギリでも仕事を取っていた時もありました。会社を続けていくにも、彼らの力が必要不可欠。つながりを持ち続けることの大切さを、日々実感しています。
長く仕事を続けるためには変化する顧客ニーズを捉えることが鍵
先代である父から事業を引き継いで9年目になりますが、その中でお客様のニーズの変化というのを感じるようになりました。これから10年、20年先には、きっとさらなる変化があることでしょう。その時に、いかにお客様のニーズを捉えた経営ができるかで、会社の未来は変わってくるのだと思います。「うちの会社はこうあるべき」という固定観念は捨てて、視野を広げ、柔軟な考えや発想を持って、時代に合わせた経営を行っていきたいと考えています。最近、心引かれる言葉に出合いました。「魂を込めた仕事は永遠に朽ちない」という言葉です。父はこの仕事が本当に好きで、日曜日の朝から仕事に出かけたり、病気を患ってもなお出社して仕事をするような人でした。幼い頃からそんな父の背中を見て育った私も、父と同じように今の仕事にやりがいを感じています。少子高齢化が、まちや事業に影響してくることは目に見えていますが、良い土地というのは残るものです。父から受け継いだ仕事に対する姿勢・情熱を、家業を継ぎたいと言ってくれている息子につなぎ、魂を込めた仕事を長く続けていきたいと思っています。