株式会社テクノフローワン

「塗る（コーティング）」と「貼る（ラミネート）」をコア技術に、工業用金属箔粘着テープや衝撃吸収材といった製品を、ＩＴ・エレクトロニクス、自動車、建材、医療・介護、アパレルなどさまざまな業界に納めています。スマートフォンのフィルムや、飛行機のシートモニターにも当社の製品が利用されています。
飛行機といえば、非常に多くの部品によって構成されるもの。そのため、一つひとつの部品には高品質かつ軽量であることが求められます。つまり、当社の製品が飛行機に採用されているということは、そのまま、品質や技術の証明でもあります。技術力の高さは政府・自治体にも認められ、神戸市産業振興財団「神戸発・優れた技術」や経済産業省「地域未来牽引企業」にも選定されました。また、社会で事業を展開する企業として、私たちが常に意識しているのが、脱炭素社会の実現に向けた取り組みです。製造工程でのCO₂排出量低減の動きはすでに始めており、自動車業界で注目される電気自動車（EV）や燃料電池自動車（FCEV）への当社の技術の活用も模索中です。さらに、まだまだ構想段階ではありますが、再生可能エネルギーや宇宙といった分野への参画の可能性も探求しています。今後は、このような脱炭素関連の事業を当社の新たな柱として育てていきたいと考えています。

私は、テクノフローワンでともに働く人々に、どうせ働くのであれば、生活のためだけに働くのではなく、担当する仕事を意気に感じ、モチベーション高く働いてほしいと考えています。そのうえで、全社をあげてめざしたいのは“美しい「ものづくり」”です。これは、高い技術力と美意識を兼ね備えた、見た目も機能も製造過程もすべてが美しく、人の心の琴線にふれるものづくりを意味します。世界で一番クールなデバイスをつくりたいと考える企業があれば、その想いに共感し、考えうる限り最高にクールな部品を提供する、そんな心意気で仕事にあたってほしいのです。
自分がワクワクしながらつくらねば、お客さまをワクワクさせられるものはできない。裏を返せば、ワクワクしながら“美しい「ものづくり」”を実現できれば、お客さまに喜ばれるのはもちろん、自分自身の視座も一段上がり、これまでとは違う世界が見えてくることでしょう。仕事を通じて、そんな達成感をぜひ味わってほしいと思います。
高いモチベーションで仕事に取り組めるよう、当社ではさまざまな学びの機会も用意しています。全社員を対象とした「テクノフローワンアカデミー」では、最先端の化学、経営学、語学などを修得するプログラムを開講するほか、お客さまや社会の潜在的な課題に気づく力を伸ばすため、物事の本質を見極めるワークショップも実施しています。ほかにも、新設した技術営業部のメンバーを主な対象としたマーケティング研修や、幹部層を対象としたメンタルマネジメント研修などを行い、社内の誰もがステップアップや自己実現を果たせる環境が整えられています。

人は、何かしら自分よりも上手な人や優れている人と付き合うと、その影響を受けて、自分もスキルアップできるそうです。ただ、力の劣る自分に付き合わされる「優れた人」は、たまったものではありません。しかし、それでも「付き合ってやろう」と思ってもらうには、自力本願で頑張る姿が大切なのではないでしょうか。これから社会に出る方々も、ぜひ他力本願ではなく、自分にできることを自ら考え実践し、それでも足りないところのサポートをお願いする、そんな自力本願を意識してみてほしいと思います。