寺崎工業株式会社

寺崎工業はおかげさまで2023（令和５）年に創業100周年を迎えることができました。当社は1923（大正12）年に樺太（現在のサハリン）で「寺﨑組」として創業しました。
創業者である祖父・寺﨑治作による樺太工業（のちの王子製紙）泊居工場建設がきっかけでした。その後、1937（昭和12）年に祖父の故郷・富山において興国人絹パルプ（のちの興人）の工場建設に着手し、徐々に富山に基盤をつくり、総合建設業「寺崎工業」として現在に至ります。地域に根差した「総合建設会社」として、数多くの公共工事・民間工事を手がけています。
グループ会社として富山製紙（段ボール原紙・紙管原紙製造）、寺崎運輸、テラサキ（業務用油販売）、ケアホームみどり（介護施設）など異業種も展開しています。高岡市内２カ所に各１メガワットの太陽光発電所も設置しました。
当社のモットーは「堅実」と「誠実」。この100年、地域の発展とともにコツコツと愚直に歩んできました。富山県内を中心に建築・土木工事業を展開してきましたが、工事は完成してお客さまに引渡したら終わり、というものではありません。建物が存在する限り、管理する必要があります。
寺崎工業は時代が変わっても、仕事をさせていただいたら建物がある限りメンテナンスをさせていただく「出入りの大工」の姿勢を大切にしています。お客さまとは勝手口から出入りをさせていただく関係でありたい。このような意識を全社員が共有し、日々の仕事に取り組んでいます。

当社は、仕事へのプライドを重んじる社風が根づいており、社員同士が切磋琢磨しながら技術や知識を磨いています。
ベテランが若手に長年培ってきた技術を継承しながら、全社で技術力アップを図っています。私たちの仕事は決して1人では完結しません。営業・技術が一体となり仕事に取り組む体制を構築し、協力会社の職人さんや地域の方たちとともに、建物の完成を目指しています。
現在は20歳から72歳まで幅広い年齢層の社員が在籍しています。「年齢に関係なく気兼ねなく話せる環境が心地いい」と言う社員も多く、その居心地のよさが勤続年数の長さにもつながっていると思います。
経営者としても、風通しがよく、なるべく何でも話せるような組織づくりを心がけています。男女問わず社員が働きやすい会社でありたいですね。
福利厚生の面では、2023（令和５）年には４年ぶりの社員旅行で、２班に分かれて九州に２泊３日で行ってきました。また、会社の利益が出た年は、年２回の賞与に加え、期末賞与を支給しています。社員への利益還元率の高い会社だと自負しています。
私は３代目社長として「日々新たに」の考えで責任を担ってきました。企業は、昨日から今日、今日から明日と進化していかねばなりません。決して立ち止まることなく、変化をし、進化を続けていく会社でありたい。
100周年のスローガンは「つくる、つなぐ、つづく。」よりよいものをつくり、人と人をつなぎ、これからも未来につづく企業を創っていきたいと考えています。

今後については、グループ全体の経営基盤を強化していきたいと考えています。各社がそれぞれ独立した経営を行いながら相乗効果を高めていきたいですね。
会社として求める人材は、明るくてコミュニケーションがとれる人。建築や土木の知識や技術を持たなくても、やる気のある方に来ていただきたい。知識、経験は後からついてきますから、専門知識がなくても大丈夫です。
私は「情報の量・質は、移動した距離に比例する」と思っています。社員にもよく言っていることですが、学生さんにも伝えたい。いろいろな場所に行って遊んで、いろいろな人に会って、見識を深めることが大事だと思います。本を読んで勉強することも大事ですが、自分で動いて人に会って情報を得るほうが身に付くと感じています。学生時代だからこそ、学校と家の往復だけではなく、いろいろな人との出会いを大切にしてほしいと思います。
私は社員のみなさんのことを「仲間」だと思っています。それぞれが責任を持ち役割を果たすことで、信頼し合い、仲間意識が生まれます。
助け合いながら一つの方向に向かって進んで行きたい。これからも寺崎工業は、会社一丸となって地域社会に貢献できるよう「堅実」と「誠実」を第一に、「日々新たに」信用を重ねていきます。当社に興味がありやる気のある方は、私たちとともに仲間として新たな信用を創っていきましょう。