株式会社鳴浜リース

弊社の創業は1969年、先代社長が発電機のレンタル会社を興したことから始まりました。現在は本社を豊島区東池袋に構え、扱う商材も発電機からそれを移送するトラック、ショベルカー、足場、保安機材と年々増え続け、今では機材1000種、保有台数約3万台と、工事に関するものがすべて揃うラインナップを誇っています。業績も創業以来堅調に推移し、お陰様で安定した事業運営をさせていただいています。
弊社が企業としての成長を続けてこられた理由に「商品の一元管理と経営資源の集中」があります。都心からもアクセスしやすい埼玉県朝霞市内に、2つの仮設機材センターを設置。お客様は１つのエリア内で工事に必要なものを一通り調達でき、翌日には工事現場で使うことも可能です。経営資源の集中が、お客様と弊社営業双方の生産性・効率性アップにつながり、高い収益化を実現しています。朝霞市の周辺だけでも人口は400万人以上に上り、その規模は政令指定都市にも匹敵するほど。私はこの環境を貴重な財産と捉え、無暗に拠点を増やすよりも、今いる環境に注力し、今後も会社の発展に向けて邁進していきたいと考えています。

商品の構成については、レンタルの頻度など稼慟率を見ながら選定しており、今後も取り扱いを増やしていく予定です。特に注目しているのが、簡易な手順で組み立てられる仮囲いやユニット足場などの資材。建設業界は長らく人手不足が続いており、「仕事はあるけど、人がいない」とお困りのお客様も多くいらっしゃいます。組み立てができる職人や操作ができるオペレーターを確保できない状況でも、作業員が直感的な操作だけで扱えるような商材は積極的に取り入れていくつもりです。
また、油圧ショベルカー、ブルドーザー、トラックなど、お客様の倉庫に眠っている中古建機を対象に、買取事業も本格的に開始しています。古物商資格や建機のオークションへの参加資格など、買取事業のために必要な資格は昨年のうちにほぼ取得済みです。中古建機は、オークションへの出品、年に１回自社で開催している「なるはま祭」での販売、レンタル機としての運用など、さまざまなポテンシャルのある商材です。リスクもありますがチャンスも大きい事業だと思うので、経験を積みながら買取のノウハウを構築し、軌道に乗せていきたいと意気込んでいます。

弊社はもともと長く働いてくれる社員が多く、それ自体は良いことですが、同時に会社全体の高齢化も進んでいました。そこで、ここ数年は採用にも力を入れており、2年ほどの間に20代の社員を4名採用しています。若い人たちは勢力的で提案力も高く、社内の雰囲気も明るくなりました。真剣に働いてくれる彼らにこちらも応えなければと、襟を正す気持ちです。
採用面接時には、事業に関することから給与体系、休暇取得に関することなど、すべてオープンに伝えています。入社後のミスマッチを防ぐため、会社見学の随時受入や体験入社制度も設け、実際の現場や社内の隅々まで見てもらい、納得したうえで入社してくれることを望んでいます。社員に大事にしてほしいのは、常に自分の中に正義感を持つことです。これは私自身も意識していることですが、「正しいことをして、人の役に立つんだ」という気持ちがあれば、商売をする上でも損得勘定に振り回されることはありません。「自分は社会人としてどうありたいのか？」、その答えを誠実に追い求められる人と、共に働けたら嬉しいですね。