創業以来の黒字経営で
逆風の中でも成長を維持
当社は2011(平成23)年に創業し、京都を拠点に全国規模で事業を展開している物流企業です。燃料費の高騰やいわゆる「2024年問題」など、物流業界を取り巻く環境が厳しさを増す中にあっても、創業以来黒字経営を維持しており、売り上げも前年比110%と堅調な成長を続けています。この成長の理由は明確です。それは「価格競争に巻き込まれない市場」をいち早く見極め、さらに他社が容易に参入できない独自の仕組みを構築してきたことにあります。たとえば、大手ビールメーカー向けに行っている空缶輸送がその一例です。空缶は製品化前のデリケートな貨物であり、専用車両での輸送が不可欠です。しかし、専用設備への投資負担が大きいため、これまで参入する物流会社はほとんどありませんでした。当社はそこに着目し、数年前から専用の空缶車を導入するとともに、全国で同様の車両を保有する運送会社と提携。結果として、空缶輸送分野において圧倒的なシェアを確立しました。このように「時代が求める物流」を先読みし続けたことで、大手飲料メーカーをはじめ、ネット通販大手の配送業務まで幅広く担い、競争の激しい運送業界においても確固たる地位を築いております。
人を辞めさせないための
長く働ける環境を実現
運送業界を取り巻く環境は日々厳しさを増していますが、当社は守りに入るのではなく、常に攻めの経営を心がけています。その一例が、今年から始めた倉庫業大手とのタイアップです。倉庫業大手が物流施設の開発・運営を担い、当社が配送を担当することで、双方の強みを活かした大きな相乗効果を生み出しています。また、M&Aによる事業拡大も積極的に進めています。自動車の販売・リースといった物流関連事業はもちろん、不動産管理・賃貸業、飲食店、人材派遣など、事業は多岐にわたります。これはリスク分散の意味もありますが、社員に多様な働き方を提供する狙いもあります。不向きな仕事を無理に続けさせることはせず、配置転換などを通じて一人ひとりが長く気持ちよく働ける環境づくりに努めています。また、世間話や食事を通じて日頃からのコミュニケーションを大切にし、悩みがあれば本人と話し合いながら解決策を探ります。なぜそこまでするのかというと、私にとってスタッフは財産であり大切な家族も同然で、そんな彼らを全力で守るのは社長として当然の努めだからです。
運送業のイメージを刷新し
業界全体の発展を支えたい
物流業界は過酷な労働環境やコンプライアンス面の課題から、どうしてもネガティブな印象を持たれがちです。しかし一方で、社会インフラを支える欠かせない存在でもあります。そこで当社は「運送会社の地位向上」を掲げ、業界改革に挑んでいます。例えば、従来ドライバーの経験に依存しがちだった運転スキルを体系的に指導し、さらに社員には「経営者の視点」を持って働くようマインドセットすることで、サービス品質を高めています。また、福利厚生を年々充実させ、誰もが辞めずに働ける環境づくりを推進。加えて独立も後押ししており、優秀な人材が新たな経営者として巣立つことで、当社だけでなく業界全体の成長にもつながっています。また、地域への貢献にも注力しており、八幡市をはじめ多くの自治体や団体から感謝状をいただきました。こうした当社の取り組みは、小さなことかもしれませんが、やがて業界を変える大きな力になると信じています。そして何より、今も昔も私が目指すのは社員とその家族の幸せです。会社がどれほど大きくなっても、この想いだけは変わりません。なぜなら、それこそが私にとって仕事を続ける理由であり、最大の喜びだからです。