フジモリ産業株式会社

昭和26（1951）年に、アスファルト製床材の販売会社としてスタートし、以降はお客様の「課題解決」に応えるべく、建材、土木、化成品といった３つの分野を柱に、事業を行っています。具体的には、プラスチック原料・製品や関連機械の国内販売及び貿易、建築・土木工事用資材の製造・販売や工事が主な事業内容です。
我々は「お客様の課題解決をする営業集団」として、各課題に向き合うというプロセスを繰り返す中で、多様な事業に発展してきました。実際、10年前は170億円だった売上が、いま350億円規模です。70年という歴史を歩みながら、「変化を恐れない」企業風土が根付いた結果です。全社売上の20％は「新しい取り組み」にしようと10年近く継続し、ここ数年は達成出来る様になりました。一方で我々の親会社はプライム上場企業ですので、それと同等の管理基盤（人事評価、労務管理、経営計画など）を築けており、残業管理も徹底的に実施しています。

先にあげた「お客様の課題解決」の実現に向けて、社内教育として20年間継続して、研修を積み重ねてきました。プロジェクトとして問題解決研修を１〜２か月間かけて集中的に行った年もあれば、全員が試験（問題解決力検定）を受けた年など、毎年、決まった形でなく、その年々でコーディネイトしています。教育体系としても、各部署主体で提案した内容に沿った研修やセミナーを実施し、会社としては規律や統制の面でフォローしていくようにしています。あくまで現場からの発信で、実行力を高めるのに相応しいアクションを起こすことが重要と考えています。
経営で意識する中では、自由闊達な組織であることも大事です。職場はワンフロアで規模感も丁度よく、部署ごとの垣根がありません。とくに社長として気をつけているのは、公平なコミュニケーションをとること。特定の人とランチに行くことはせず、月１回の会社主催の飲み会を開くようにしています。強制ではなく、参加できる人が集まる形です。そういう場を設けることが大事で、現場に行けば、そこで働く若手と飲み会を開くこともあります。部長職も４人全員が今年の人事で新任です。彼らも私と年齢も近く、しっかりとコミュニケーションを図りながら会社の方向性を議論しています。

2023年6月、社長に就任しました。41歳です。歴史のある会社ですが、過去に縛られず、変化を起こすタイミングだと思っています。業務上のことでいえば、様々な判断を早くするために承認や会議の回数の低減などを実施しました。社員一人ひとりにとって、本当に大事な業務に時間を費やしてもらうのが狙いです。歴史がある企業で３つの事業を軸に経営は安定していますが、風通しやスピード感などベンチャー的な要素を大切にしています。そういう意味でも、自分が考えたことが具現化しやすい体制が整っています。工場もあり、技術の専門部隊もあり、営業もしっかりお客様からヒアリングできるからです。こうしたチームワークで仕事ができるのは、昔からの企業風土でもあります。70年続く老舗でありながら、100年を見据えて挑戦は続きます。未来に向けて、ともに「新しい風を吹かせたい」と考える人の入社を心待ちにしています。