株式会社ASE-Net

弊社は前身の会社が倒産したのをきっかけに、私が引き継ぐ形で２０００年にスタートしました。主な事業はオフィスやデータセンターのケーブリングなどの電気通信工事です。設立当初、取引先の多くは日本企業でしたが、現在は外資系企業の仕事が全体の４割を占めています。海外の企業では、重要なシステムを守る要として、ケーブリングが重要視されているのです。
弊社はCommScopeやPanduitなど海外のケーブル関連メーカーの認定施工業者であるため、そうした外資系企業のニーズも満たすことができるのが強みです。しかし近年は国内の案件も増加傾向にあります。コロナ禍をきっかけにテレワークが進み、サーバを外部のデータセンターに移行する企業が増え、新たに電気通信工事を検討されるお客様が増えたことがその理由です。業界の良い波に乗ることができ、2023年には過去最高売上の13億円を達成しました。組織をもう一段階大きくするため、５年ほど前からIT機器の販売事業もスタートしました。今後は販売事業にも力を入れていきたいと考えています。

外資系企業のお客様が増えると、必然的に外国語対応の機会も増えます。弊社では現在、スリランカ、バングラデシュ、ネパールなど、多数の外国人エンジニアが在籍しています。外国語が必要な現場では彼らの存在はとても心強いです。電気通信工事の技術に関しては、外国人も日本人も同じように社内研修を行って技術を身につけてもらいます。
今活躍してくれているメンバーのほとんどが未経験からのスタートです。彼ら自身、新人時代に多くの疑問に直面した経験があるため、新人教育では同じ目線に立って指導することができます。未経験者の「わからない」に寄り添ってトレーニングを行うため、どの社員も成長スピードは非常に早いと感じています。３年ほどしたら一人で現場を回る人がほとんどです。しかし、ケーブリングの仕様や技術は日々進化しているため日常的な知識のアップデートも不可欠。私が幹事を務める『BICSI JAPAN』という情報配線システムの教育機関のセミナーなどを活用しながら、日々スキルアップに励んでいます。

　
普段、社員たちは現場に出ていることが多いため、なかなか全員が顔を合わせる機会はありません。そのため年に一回の社員旅行は貴重な機会。毎回半数以上が参加してくれます。今年はみんなで沖縄に行き、海のアクティビティなどを楽しみました。コロナ禍が落ち着いたので来年は海外を検討しています。また、福利厚生の一貫として千葉県長南町にキャンプ場を開設しました。何もなかった土地に、シャワー施設やトイレ、大型のトレーラーハウスを設置。社員たちには好きなタイミングで自由に使ってもらっています。当初は社員たちが楽しむための施設をと思って作りましたが、蓋を開けてみれば家族や取引先のお客様とのコミュニケーションの場にもなっているようで、評判は上々です。今後も引き続きキャンプ場のグレードアップをしていきたいと考えています。弊社ではCSR活動（社会貢献活動）も積極的に行っています。長崎県の児童養護施設に寄付活動を続けており、寄付金で子どもたちの寝具が新しくなった際にはお礼のメッセージをいただきました。企業としての成長を目指すとともに、社会貢献活動にもより一層力を入れていく所存です。