株式会社湯建工務店

弊社は創業以来78年に渡り、東京都の大森・蒲田地域で建物づくりやリフォームを手がけている工務店です。この地域で暮らす人、事業を営む人、つまり「街」とスタッフが「一緒に」前に進んでいくことを目指し、地域密着を掲げてきました。というのも、事業規模やマーケットの拡大を目指すよりも、1件1件の現場を大事にして高品質な建物を建てること、お客様からできるだけ近い距離にいて、様々なご要望にスピード感を持って対応することのほうを大切にしたいからです。
このエリアは建築業に携わる者にとって非常に魅力的です。戸建て住宅もあれば商店もあり、倉庫が立ち並ぶ工業地帯からオフィス、マンション、神社仏閣まであります。そうした多様な構造をもつ様々な施工現場に対応することで、知識や技術が向上し、自らの可能性の幅を広げられる。これは工務店社員にとって何よりのやりがいです。さらに、近年増えているリノベーション工事や、不動産業の実績も積んできましたので、「建築のオールラウンダー」として、今後はよりいっそうこの街を価値あるものにしていきたいと考えています。

工務店は男社会であるとよく言われます。祖父が創業した会社の4代目である私も、女性経営者であることを珍しがられてきました。しかし私には、女性ももっともっとこの業界で活躍できるはずだという確信があります。というのも、新築であれリフォームであれ、個人住宅の打ち合わせを主導するのは施主の奥様であることが多いからです。女性は家の隅々にまで思い入れとこだわりがあります。そこから生まれる細かい要望を丁寧にくみ取り、思いに共感し、自分も楽しみながら実現する力は、男性よりもむしろ女性の方が高いように感じます。「わくわく」を詰め込んで完成した「理想どおりの家」に、お客様は大きな満足感を抱いてくださいます。それが私どもへの信頼に繋がり、次の仕事へと発展していくのです。
そのため、弊社では女性の採用に力を入れています。リフォーム営業で活躍する女性や、現場監督を志す女性、管理職となって社員を引っ張る女性もいます。みなお客様の夢を叶えるこの仕事に、達成感ややりがいを感じてくれているようです。

弊社社員の平均年齢は34歳。非常に若い会社なので、人材育成には積極的に取り組んでいます。月2回の会議で各現場の情報を共有したり技術を学んだりしてもらうだけでなく、若手社員を現場に同行し、施工ポイントを解説する実地研修も取り入れています。さらにはYouTubeも活用したスキルアップ勉強会を開催し、月2回は独自のペーパーテストも実施。こうして会社全体で手間と時間をかけて社員を育てる一方、IT化による職場環境の改善や資格取得を後押しするための長期休暇制度など、多方面での社員のバックアップも進めています。
お客様の要望と実際に使う人をつなぐ提案力も、私が大切にしていることのひとつ。このため、弊社では地域への提案として各種イベントを実施してきました。餅つき大会やクリスマスリース作りなどは大盛況！その結果、地域に弊社の存在が認知されるようになり、小さいことでも気楽に相談してもらったり、若い顧客層の新規開拓につながったりしています。これからも、つねに成長したいという向上心をもち、ひたむきに仕事に取り組む社員と一緒に、この街に、そして未来に向かって、前向きなメッセージを発信していきたいと思います。