鶴産商事株式会社

弊社は1974年の創業以来、約50年にわたり不動産業・建築事業を営んできました。大手広告代理店グループで営業の仕事に従事していた私が、父の経営する鶴産商事株式会社に入社したのは1986年。営業として様々な経験を重ね不動産業としての道をひた走り、2004年には父から社長を引き継ぎました。ところが当時、会社の根幹が大きく揺らぐほどの大事件が起こります。メインバンクの倒産、それに伴い資金調達が滞り事業の継続がままならない状況に陥ったのです。
それから大きな資金投入が必要なプロジェクトは諦め、中古物件を仕入れては私が自ら地道に販売する日々。朝６時から１日400件の訪問を欠かさず繰り返し、月に1000万円以上の粗利を稼ぐ。それを３年間ほど続けました。とにかく頑張るという方法以外に選択肢がなかったので逆に迷いはありませんでした。そのプロセスで営業トークに磨きをかけ、物件を見なくても買っていただけるようなお客様にも恵まれ、この難局を乗り越えることができました。恩返ししたい人がたくさんできました。しかし、恩を返すなら未来の人に返そうと思いました。言い方を変えれば、これから何人の人を幸せにできるか。そんな観点で生きていこうと思うようになりました。

私は倒産の縁にまで追い込まれて生還した人間ですが、苦労はしたことがないと思っています。努力は最低限必要です。しかし、人生苦労をしては絶対にいけない。世間の親は、苦労しなさいと子供に言いますが、私ははっきり間違っていると思います。人は、誰もが幸せになるために生まれてきたのです。お客様や取引先、大工さん、みんな幸せになるために手を組んでいる。弊社の新築物件は、千葉県随一のクオリティで価格はハウスメーカーの半分です。選ばれない理由がありません。大工さんは父の代から絶大な信頼を置いている工務店で、私はプロとして自分が住みたい家をつくってくださいとしか言いません。工務店から見積もりと間取りが来ても、私はろくに見ずに翌日には全額振り込んでいます。
私と繋がっていて下さる方々は、すべて「信用」で結ばれています。契約行為は本来対等じゃないですか。それなのに、仕事を発注して支払いをする側が偉いと錯覚している人が多い。私は、取引先の方々に選んでもらっているのです。そうした積み重ねによって結ばれた信用は実に強固です。その絆こそ、弊社の最大の強みといえます。

住宅には、工務店をはじめ実に多様な施工業者が介入しています。それぞれのプロが高度な技術を持ち寄り、最高の形で融合させることで一軒の家が建つ。そこには、細部にわたってコンセプトが通底しており、私たちの思いと信頼の織りなすストーリーが、土地、庭、駐車場、各居室のすべてに流れている。私は、完成前の家を見ることがありません。毎回、オープンハウスの初日、朝９時に初めて足を運び、その空気にふれます。玄関の扉を開けた瞬間、毎回感動してしまいます。感動した心のままに、お客様に電話して見学に来ていただきます。お客様も感動を受け取り、言葉がなくなります。そして、大抵価格以上の評価をいただけるのです。
そんな風にして、弊社が自信をもってお勧めする住まいは、お客様に選んでいただけることが多くなります。家は、幸せの土台です。これからもたくさんの人々に幸せをお届けしたい。そして、地域社会に貢献しながら、みんなが幸せになれることを考えていこうと思います。