株式会社新保商店
- 製造・販売(卸)
北海道版2025(2024年4月発行)
顧客第一の姿勢を軸に急成長
「人」で選ばれる会社に
顧客第一の姿勢を軸に急成長
「人」で選ばれる会社に
株式会社新保商店 代表取締役
新保 富啓 氏
しんぼ とみひろ
PROFILE
1978年1月札幌で生まれる。2000年3月、家業の当社に入社。2010年6月取締役、2013年6月常務取締役を経て、2017年5月、3代目の代表取締役社長に就任し、今日に至る。営業職に従事する傍ら、北海道銀行が主催する経営塾を卒業。
理念経営で顧客満足と
生産性向上を実現
業界内で差別化を図れるよう、5年ほど前から理念経営を軸に据えた人材教育に注力。これにより成果が徐々に上がるようになりました。お客様の視点に立つことを第一に、フットワークと機動力を持って対応に当たっています。また、製品の仕様や納期に関するご要望に対し、お客様にベストな提案をする営業力はもちろんのこと、それに応える生産体制も重要と考えています。製造部門では、主任がリーダーシップを発揮し、お互いに声を掛け合い、手が空いたら他の人に積極的に手を貸す雰囲気を作っていったところ、作業効率が大幅に上がり、生産量が増えると共に残業時間が減りました。売上高は2017年度の5.5億円から、2023年度は10億円に到達する見込みです。これからも、“人”で差別化し、選ばれる会社を目指したいと思います。
社員が成長できる
仕組みと環境づくり
社員教育は役職者研修と全体研修に分かれており、役職者研修ではテーマごとに外部講師に講義していただいています。また、管理職の役割について当人と対話しながら可視化する取り組みも進めています。全体研修では、当初は改善提案や5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)に取り組み、現在は次の段階として会社の課題や方針について学ぶ勉強会を進めています。
社内は会話が多く、若い社員が生き生きと働ける環境になっています。製造部門の平均年齢は38歳と、同業種と比べても若い社員が多いです。これから入社する方としても、この輪の中に入って仲間と協力できる方を求めています。入社後は3カ月間の試用期間を設けており、1カ月ごとに上司と面談をしながら適性を見極め、本採用になったら担当業務が決まります。3年前に、部門ごとのスキルマップを作成し、技術の習得を数値化して目標設定、到達確認を明確にしました。そのため、自分の成長が1年ごとに実感できるようになっています。
社会の変化に対応し
働く人の幸せを追求
また、販売管理と生産管理を連動させるシステムも導入しました。生産量と作業時間、売上、利益を細分化して数値化するもので、経営計画に欠かせないものです。当社はオーダーメイドの製品が多いため作業時間を数値化するのは難しいですが、今後の発展のために活用していきます。
私たちは仕事を通じてお客様に満足していただくとともに、働く人が幸せになれる会社づくりが重要だと考えています。そのバランスをしっかり考慮しながら経営の舵を取り、永続できる会社にしていきたいと思います。
株式会社新保商店
- 所在地
- 北海道札幌市白石区菊水8条2-1-35
- 電話番号
- 011-823-1038
- 設立
- 1966(昭和41)年1月
- 従業員数
- 20名
- 売上高
- 8億8,241万円(2023年3月期)
- 企業サイト
- http://www.shinbo-syoten.co.jp/index.html