先駆的に始めたリニューアル事業
弊社は1925年の創業以来、マンションやオフィスビル、工場などの電気設備工事を主とした建設事業を展開しています。電気設備工事は、関連法律が多く、資格がないと携われない仕事でもあります。それほどに危険の伴う仕事でもあり、難度の高い仕事なので、現場を支える人材とその技術・知識の向上が不可欠です。電気以外の、空調や給排水衛生設備、内装なども一体で施工・管理し、ゼロから建物をつくる「新築」も多いですが、1985年から始まった「リニューアル」が弊社の特徴となっています。既設建物のリノベーションは、新築よりも高度な技術や知識が求められます。例えば、オフィスビルで施工する場合、日中仕事をしているすぐそばで作業をすることもあります。電気をショートさせたりすると、取り返しのつかないご迷惑にもなりかねません。先駆的にこの事業に取り組み始めた弊社は、豊富な知識と経験から、おかげさまで厚い信頼を得ています。
2025年に100周年”幸福度No.1企業”
2025年に創業100周年を迎える弊社は、この大きな節目で生まれ変わろうとしています。目玉は新社屋です。弊社のショールーム的な役割のほか、現在千葉県内にある安全技術研修センター「考動館」のような学べる場、また、墨田区の地域貢献にもなるような防災機能も兼ね備えた「来たくなるような社屋」にしようと、準備を進めています。かなりの投資ですが、社員一同、とてもわくわくしています。弊社はもともと一族経営のオーナー企業でしたが、先代である4代目から、現場を熟知した者がトップに立つ「みんなの会社」となり、現場第一優先の環境づくりが進んでいます。そして、志(ビジョン)として「幸福度No.1企業の実現」を掲げています。事業規模では大手に敵いませんが、年収や職場環境など、社員の幸福度なら、ナンバーワンを実現できると思います。ここ10年ほどで決算賞与支給やインセンティブ制度により社員に多く還元されるようにした処遇など、飛躍的に改善されました。社員の定着率も上がり、当時入社した20代が30代となった今、会社を支えています。昨年からは、弊社の仕組みや規程を全て見直し、今は残業時間の削減など働き方改革にも積極的に取り組んでいます。「リニューアル事業」は、土日や夜間にどうしても作業しなければならないことがあり、1年中忙しい部署ですが、6年前に「施工支援センター」をつくり、現場以外でできることをバックアップする体制ができました。
挨拶・人脈、人の繋がりが自分を成長させる
技術や判断が必要とされる仕事のため、「人が全て」と考えています。継続的な採用により、人員が増えて現場をサポートする部隊もできました。教育も重視し、施工管理技士などの資格取得支援もしています。「考動館」も、そのひとつ。机上の研修だけでなく、感電や衝撃などを体感してリスク対策を徹底できるようにしています。また、社内交流として、座談会を毎年開き、全社員の中から、干支や50音で分けた年齢や役職の異なる20人程度で集まり、会場を移して懇親会を開きます。日ごろ現場に出ている社員も多いので、親睦の場となっています。社員には、人脈の大切さを伝えています。弊社の仕事は、同業者や職人、内装や設計などたくさんの方々との出会いがあります。再会することもあり、お互いの成長の刺激や、相談、次の仕事に繋がることも。建物は一棟ごとに違いますから、仕事の経験で学ぶことも多いです。成長のチャンスをくれる人脈は、財産ですから、挨拶など人を大切にできる人にぜひ活躍してもらいたいですね。