ガス・灯油の安定供給でお客様の生活を守る
東証スタンダード上場の富士興産(株)の100%出資会社として、札幌と苫小牧を拠点としてLPガスと灯油の販売、関連する暖房機器などの販売を行っています。また、これらの点検やメンテナンスを通して、安定的に供給できるようにすることで、お客様の暮らしと生活基盤を支えています。燃料は人々の生活にとってあって当たり前であり、普段はそれほど意識されることはありません。しかし私たちは、お客様の当たり前の生活を守るために水面下で努力を重ねています。例えば、以前大雪で生活道路にタンクローリーで入れなくなり、社員がバケツリレーで灯油を運んだこともありました。また、2018年に起こった胆振東部地震の際は、社員が真っ先に出社し、お客様のお宅で不具合がないかどうか巡回して確認してくれました。この時は、社員がお客様の安全を守るために奔走してくれたことを大変誇りに思いました。さらに、トラブルが起こっても困らない体制を構築しており、地域のくらしと社会基盤を支えるエネルギーやサービスをお客様に安定的に提供しています。「頭と身体で汗をかく」ことをモットーに同業他社と差別化できるサービスを追求しています。
安全に関わる仕事上教育は丁寧に
ガスや灯油の安定供給を続けるには、日々の点検が欠かせません。そこにミスがあると事故につながることもあるため、社員教育には時間をかけています。新入社員は最初の1年は先輩の側についてお客様のもとを回り、慣れてくると少しずつ自分の担当を持つようにしています。2年目以降は1人で回れるようになり、担当も徐々に増やし、3年目になると1人前になり、先輩と同等の件数を担当しています。その後も、安全確認は先輩のチェックを通し、点検でトラブルが見つかった時の対処は先輩と一緒に行います。すべての対応ができるようになるには、入社後5年ほどを要する社員が多いです。これらの年数はあくまで標準で、実際は個人の習熟度に合わせて無理のないよう教育していきます。一人一人がやる気を持って働けるように、職場でのコミュニケーションを大切にしています。特に、接する機会が多い直属の上司との間で対話のキャッチボールができるよう、上司からは仕事をする上で大切なことを話した上で、部下の話をよく聞き、会社にとって有益な意見は柔軟に取り入れます。そのため、これから入社する人には、自分で物事を考えられること、それを人に伝えられることを求めています。それがお客様の安全を守る仕事につながっていきます。
生活インフラ産業として安心して働ける環境を
富士興産(株)のグループ会社として、福利厚生が上場企業に準じていることも当社の特徴です。有給休暇の取得率は70%を超えており、2026年度は80%以上を目指して計画的な取得を推奨しています。育児休業も男性社員2人が1カ月間取得した実績があり、これからも増えてくると思います。同好会活動も盛んで、野球やゴルフ、アウトドアの同好会が活動しているほか、芸術文化同好会には全員が入会し、個人で映画館や美術館に行く際にも補助を出しています。私たちの仕事は生活インフラを守るサービスですので、なくなることはありませんし、AIにとって代わられる仕事でもありません。現在は、2006年に前身の富士油業(株)から会社分割により独立した際の売上高12億円から、2022年度23億円まで成長しており、安心して働ける環境だと思います。今後は脱炭素社会に伴いエネルギーのあり方も変わってくると思いますので、住環境に特化してサービスの可能性を拡げていきたいと考えています。