お客様の喜びを創る不動産事業を展開
都市型分譲マンション「ラ・クラッセ」シリーズや賃貸マンション「クラッセ」シリーズなどのマンション開発、不動産賃貸事業、不動産管理事業を軸に、ホテル事業「クラッセステイ」シリーズなどを展開し、業務の幅を広げてきました。私が社長に就任して間もなく、リーマンショックが起こり、第二創業期として事業のあり方を見直し、理念追求型によるお客様の豊かさの創造へとシフトチェンジしました。当時は分譲マンションが主体でしたが、お客様に喜ばれる物件やサービスを安価で提供していく方法を考え、ファミリー向けがほとんどだった分譲マンションで単身や少人数世帯向けの物件を開発するなど、ニッチな市場を開拓。また、景気に左右されないよう軸足を賃貸マンション事業、不動産管理事業など、7つのストックビジネスへと広げてバランスを取れる仕組みを作りました。ホテル事業は賃貸から派生したもので、長期間住むなら賃貸マンション、中間のマンスリーマンション、一泊など短い滞在のホテルへと派生したのです。その上、リゾート地には多いコンドミニアムがなぜ都市型には少ないのか疑問を持ち、一泊からの通常ステイはもちろん、キッチンなどを備え長期滞在にも対応可能なハイブリットホテルとしたのです。海外からのお客様はまさに長期滞在が多いですし、近年では高齢者の旅行も長期のニーズが増えています。さまざまな暮らしや滞在のニーズに応える新たな手法をお得にお客様に提供する「創客」住まう方・利用する方に安心かつ喜んでいただける一生涯のお付き合いを構築する「創笑」。これらが合わさって価値が生まれる、これが私たちの生み出してきたビジネスモデルです。
誰もが活躍できる人材育成の仕組み化
お客様にこれらの価値を提供し続けるために、社内の業務と人材育成は仕組み化を徹底しています。3〜5年で配属部署を変える配転教育に取り組んでおり、それぞれの部署に誰が配属されても高いパフォーマンスが出せるよう、仕事を属人化させない業務設計をしています。そして、会社の価値観や仕事の進め方について理解するための「日動理念勉強会」を月1〜2回実施し、理念を浸透させています。さらに、社員の行動指針が書かれた「スマイルブック」を社員が携行し、日々の行動に結びつけられるようにしています。そのような教育制度のもと、社員には各分野のスペシャリストになってほしいと考えています。当社の各部署はそれぞれが密接につながっていますので、その全体像を理解し、仕組みを運用できる人材が当社で考えるスペシャリストです。朝礼でのスピーチや定期的な懇親会を通して、社内のコミュニケーション向上にも取り組んでいます。新卒採用も継続しており、これから仲間になってほしい人材としては、器用でなくてもお客様のために汗を流せる人、そして責任を持って仕事に取り組める人です。お客様にとって一生に一度の買い物となる住まいを責任を持って大切に考えることは、社内の仲間やお客様への信頼にもつながります。
第三創業期に向け明確な目標設定
2023年からは第三創業期として、これまで生み出し拡げてきたそれぞれの事業をさらに成長させたいと考えています。もちろん、道外への進出も視野に入れています。企業理念も改新し、「たくさんの豊かさの創笑創客を。その為に私たちは成長を続けます。」としました。各事業の成長を図るにあたり、2023年から数値目標ビジョンを明確にした5カ年計画を立てて遂行しています。当社は不動産業をサービス業に変革していくことをスローガンに掲げ、たくさんのお客様の笑顔を生み出すべく進んできました。今後はそれを社内だけでなく業界全体へ拡げていきたいと展望しています。