協同組合大雪
- 製造
営業職/技術職
勤務先:北海道(美瑛町)
北海道版2025(2024年4月発行)
従業員の力で得た「信頼」
次世代に向かい新工場建設も
従業員の力で得た「信頼」
次世代に向かい新工場建設も
大雪 代表理事
今井 一智 氏
いまい かずとも
PROFILE
旭川市出身。1969年4月生まれ。1990年3月北海道自動車短期大学電子機械工学を卒業後、古河機械金属株式会社に入社。99年4月協同組合大雪入社。2004年部長、20年に4代目として代表理事に就任。現在に至る。
長く続く黒字化は
従業員の弛まぬ努力の結果
主な事業は、梱包・パレット材の供給です。数年前には山林を購入し、自伐型林業を導入。一般には馴染みの薄い言葉かもしれませんが、これは地域にとって多くのメリットをもたらす取り組みなのです。例えば、原木供給(丸太)や立木の育成もさることながら、獣害対策、災害防止、脱温暖化対策等にも貢献。住み続けられる地域づくりにも一役を買うことに繋がるからこその投資でした。
振り返れば、当社の歴史は苦難と挑戦の連続でした。立ち上げ期は赤字が続き、工場の生産性や労働生産性の問題に直面しました。しかし、毎日のように従業員全員で話し合い、改善策を模索し続けることで、2008年のリーマンショック時には黒字化を達成。2013年の工場の機械装置改修により、生産性は1.5倍にアップし、工場として大きく成長を遂げました。
今日では、社員が翌日の作業について自発的に話し合い、計画を立てる文化が根付いています。生産性の向上と効率化は、受注増にもつながり、今後の人員増や機械の自動化への投資も考えています。過去数年に渡って、離職者がいないほどに改善された職場環境は、私たちの大きな誇りでもあります。
2019年から離職者ゼロ
完成されたワンチームが財産
また、全社員がワンチームとして動き、管理職ではなく現場のメンバーが主体的に決定し、実行する当社の強みのスタイルを継承させることも役割だと思っています。
従業員の話し合いからはじまった、地道な実績により築いてきた「信頼」は私たちの経営の基盤。従業員への売上の公開、いわゆる見える化によって生まれた信頼関係の構築により、組織全体の成長を遂げています。昔ながらではありますが、定期的に実施する食事会や社員旅行を通じてのコミュニケーションも、当社の強いチーム力を支えています。おかげさまで、2019年からは離職者もゼロです。
自動化を目指した工場新設も
未来の林業を創り上げる
協同組合大雪は、美瑛町にとって欠かせない存在として、これからも地域社会に貢献し続けます。近い将来、定年制により技術者が減ることが予想されています。だからこその自動化設備の投資ではありますが、将来を担う人材も求めています。私たちと共に新しい林業の未来を創造する仲間になりませんか。山林を守り、新世代の林業に興味を持たれた方、ぜひ私たちの一員として一緒に働きましょう。
大雪
- 所在地
- 〒071-0238
北海道上川郡美瑛町藤野第一 - 電話番号
- 0166-68-7611
- 設立
- 1998(平成10)年7月
- 従業員数
- 18名
- 売上高
- 7億7,554万円(2023年3月期)