6つの事業所による
独立採算制
弊社は1964年に創業した、空調機器や水回りに関する住宅設備、配管資材を扱う、建築資材の総合商社です。地元・東京都多摩地区の昭島、八王子、府中、羽村、あきる野と、山梨県甲斐市に事業所を展開しています。創業者である父が体調を崩し、私が会社経営を引き継いだのは22歳のときでした。当然、社会人としての経験もほとんどなかったわけですが、当時の経営陣はそんな私を根気よく導いてくれました。さらに、リーダーが変わったことで危機感が高まり「みんなで会社を盛り立てなければ」と社内の結束も強まったようです。経済成長の波に乗ったこともあり、今日に至るまで順調に業績を伸ばすことができました。弊社は、事業所ごとに独立採算制をとり事業所長に大きな権限を持たせています。業績に関わる数字を全員で共有しながら事業所ごとに独自の工夫を重ねることで、所長以下社員みんなの成長を促し、きちんと利益を積み上げられる組織づくりを行っているのです。
お客様の信頼を得れば
利益は後からついてくる
弊社の強みは、お客様との信頼関係、そして地域密着の営業姿勢です。お客様とどれだけ良好な関係を築けるかは売上に大きく影響し、信頼を得ることができれば、「サンコー機材さんなら」と現場をまかせていただけます。また、営業地域を絞ることによって、高評価が地域全体へと広まり、新たなお客様の獲得へとつながります。つまり、信頼と利益では信頼が先で、よいお客様と長くおつきあいできれば、利益は後から自然についてくるのです。そのため、弊社は人材育成に最も注力しています。求めるのは、健全な価値観をもつ社員です。うそをつかずに誠実に仕事に向き合い、素直で礼儀正しく、努力をおしまない。そういう人間であれば、自ずとお客様から頼りにされる人材へと育ってくれます。また、こういう資質をもつ人は、現場で直面する課題を乗り越える方法を自ら見つけ出し経験を成長へとつなげることができるのです。私はトップダウンで何かを決めることはほとんどしません。常に社員が考え、決めて行動するのを待つスタンスでいます。任せることで人は成長するからです。たとえ失敗しても否定的な言葉はかけません。なぜなら、私が言わずとも社員自身が誰より責任を感じているはずですし、失敗の経験こそが社員を育てる大きな糧となるからです。
社員みんなが幸せに
なれる場をつくる
弊社が真に目指すものは、社員全員が物心両面で幸せになることです。そのために、売上の数字や顧客の数ではなく、その先にある自分の人生の目標を考えるよう伝えています。待遇に関しては、育休制度などの福利厚生を整え、頑張った社員にはきちんと報いる給与体系にしています。採用時は、応募者が意思疎通しやすい若手社員を中心に面接を行い、入社後は本社だけでなく、自分が働く事業所も必ず見学してもらっています。教育の場である山梨の倉庫では、キッチン設備やルームエアコンの取付けなども学ぶことができるのです。社内はゴルフ部や野球部などの部活動も活発で、社員同士のコミュニケーション促進につながっています。地域のソフトボール大会やお祭りへの参加、少年・少女のサッカー大会「サンコーカップ」の開催など、地域貢献にも力を入れています。それは、社員や会社はもちろんのこと、お客様、地域社会、みんなの「共存共栄」が弊社の理念だからです。その実現に向けて、今後とも社員とともに邁進したいと考えています。