TOKYO PRO Market上場
県内の新規では18年ぶり
2022(令和4)年9月28日、株式会社ヒロホールディングスはTOKYO PRO Marketに上場いたしました。TOKYO PRO Marketは東証証券取引所が、2012(平成24)年より開設した市場ですが、当社の本社がある奈良県では再上場が7年前に1社、初上場となると実に18年ぶりとのこと。うれしさと大きな責任を感じています。上場により社会的信頼の向上やM&Aや業務提携の機会も増大しますし、当グループの成長に伴い地域の雇用機会も創出され、地域経済の活性化にも貢献できると考えています。上場セレモニーの当日は、コロナ禍による人数制限のため、社員全員を率いての参加はかないませんでしたが、みなさん一様に晴れ晴れとした笑顔を見せてくれました。当社は設立34年目、「全てはみんなの笑顔のために」をスローガンに総合商社として出発し、現在はDX(デジタルトランスフォーメーション)を使った企業ブランディングのご提案、携帯電話関連の事業など、5つの事業を展開しています。この度上場を果たし、これまで苦労を共にしてくれた社員のみなさん、さらにはその家族の方々の笑顔に接することができたことは私にとって、大きな喜びであり、会社にとっても重要な節目となりました。
地方活性化の想いを胸に
グローバルな事業展開を
これまでも各所からお引き合いをいただき、忙しくさせていただいてはいましたが、上場してからは、スケジュールの埋まり方が尋常ではなく、訪問時も最初から社長さまなど裁量権のある上位クラスの方が出迎えてくださるようになりました。みなさまの関心の深さを肌で感じ、社会的な立場が変わったことを実感しています。これは当社で働く方々にとっても大きくステージが広がったことを意味しています。今後上場企業の責任として、私たちの原点である奈良県にますます心を寄せていきたいと考えています。地方ゆえ市場規模が限られてしまい、よい商品を創ってもそのよさが伝わりにくく、県内で学んだ優秀な学生は、就職する企業の選択肢が少ないため、大都市に流れてしまう。地方ならではの悩みを抱えるこの地に、より魅力的な職場環境を創り出し、地域活性化の一助となりたいと思います。一例ですが、最新の事業の1つとして「フォトグラメトリー」、(写真測量)を用いて文化財の構造を3DCG化し、デジタル保存するサービスを始めました。これは大型地震など大災害の折に、破損倒壊した文化財を修復するときの貴重なデータとなり、平時にあっては観光業などにもお役立ていただけます。文化財の多い奈良県だからこその事業で、意義深いものと感じています。
一人ひとりにあった
人材教育で徹底サポート
当社の強みの1つは教育制度が充実していること。業務知識の教育機会はもちろんきめ細かく用意していますが、何といっても当社が重視しているのは「人間力」。だれでも学ぶチャンスのある「向山塾」など、人としての在り方を学ぶ機会を大切にしています。また時間予約制で、社員ならどなたでも社長である私と面談できることも当社の大きな特徴です。仕事上の悩みでも提案でも自身のキャリアアップのことでも、話題を選ばず話すことができるこの制度を、多くの社員が自分を見つめなおす時間として役立ててくれています。私たちは今後も「笑顔の創出」をテーマに新しい事業を展開していきますが、「全てはみんなの笑顔のために」という私たちの想いに、共感いただける方とぜひ巡り合っていきたいと願っています。社内では「社員」という言葉は使わず、共に仕事をする仲間という意味で「パートナー」という言葉を使っているのですが、「みんなの」の中には当然このパートナー、そしてそのご家族も含まれています。私たちは互いに支え合いながら、常に社会に新しい価値を問いかけます。