創業90年が示す確かな技術と信頼
歴史と革新が息づく屋根専門メーカー
当社は1934年の創業以来、板金・屋根施工を専門に事業を展開してきました。2025年には創業91周年を迎えましたが、これは、祖父の代から受け継いできた技術力と、長年ご支援くださったお客様のおかげであると実感しています。屋根は建物を守る「シェルター」として最も重要な部分です。当社はその責任を自覚し、研究開発から設計、製造、施工、管理まで一貫して担う体制を整えてきました。自社の特許技術を生かした金属屋根材の開発にも注力しており、四国を中心に西日本全域へ広く展開しています。これまでには皇居新宮殿や金剛禅総本山少林寺の大雁塔といった象徴的な建物にも数多く携わってきました。現在は防災意識や環境保護の高まりを受け、商業施設や公共施設、各種工場などのさまざまな建物に当社の屋根材が採用されています。当社が社訓に掲げる「家族・仕入先・お客様への感謝」を大切にしながら、社員が安心して働ける環境づくりを第一に、地域社会への貢献、環境に配慮した製品開発を継続していくことが、当社の使命だと考えています。これからも「責任施工」を軸に、信頼される屋根を提供し続けていきたいと思っています。
台風被害を機に生まれた革新的製品
次世代の屋根「クローザー」シリーズ
2004年に四国で続いた台風被害を目の当たりにしたことが、当社の技術開発を大きく加速させる契機になりました。体育館の屋根が吹き飛んだ現場を見て、「台風に負けない屋根をつくろう」と決意し、開発に踏み出しました。その成果として誕生したのが、看板商品の「クローザールーフ」です。金属屋根の弱点だったハゼ部分を改良し、側面のリブと吹き上げ防止金具を組み合わせた3点接合構造により、強風に非常に強い屋根材が実現しました。累計120万㎡を超える施工実績がありながら、飛散事故は未だにゼロです。さらに改良を続け、2017年には強度とコストを両立した「アドバンス」を発売。2020年にはホットメルト接着剤を用いた新商品も加わり、西日本だけでなく雪国でも採用が広がっています。こうした取り組みは「四国産業技術大賞最優秀技術功績賞」や「四国でいちばん大切にしたい会社大賞奨励賞」などの評価にもつながり、技術力だけでなく地域や社員への姿勢まで認めていただけたことは大きな励みになっています。また、製品開発と並行して全社的なDX化も推進中です。レーザー加工機や自動制御ラインなど最新設備を導入し、加工精度と生産効率を大幅に向上。工程管理や設備稼働の記録もデジタル化し、リアルタイムに状況を把握できる体制を整えました。紙管理だった情報はクラウドで一元化し、データ分析や不具合の早期発見にもつながっています。さらに、図面や見積書、特許技術といった重要データはクラウドで厳格に管理し、災害時のデータ保全と情報漏洩防止にも万全を期しています。これからも「屋根一筋」の姿勢で技術を磨き、強度・機能・デザインを兼ね備えた屋根材を追求しながら、DXとともに品質向上を進めていきます。
創造の芽を育てる多彩なプロジェクト
屋根づくりから地域と未来を支えたい
2021年の新工場完成を機に、当社の磨き抜かれた技術やノウハウを積極的に発信する「YANEYAプロジェクト」を立ち上げました。ものづくりの現場を開く取り組みで、中心となるのが職場体験型の工場見学です。全国から企業や団体が訪れ、見学だけでなく実際に手を動かす体験を通して、ものづくりの楽しさに触れてもらっています。高校生の就業体験や出前講座にも取り組み、若い世代の育成にもつなげています。工場内には「板金ミュージアム」と「グッドデザインミュージアム」を設置し、歴史的な工具や屋根の変遷、当社の受賞歴などを紹介。学びながら楽しめるスポットとして今では多くの方々が訪れています。このプロジェクトで特に力を入れているのが、子ども向けの「紙育」「やね育」です。「紙育」の一環として大阪・関西万博に当社ブースを出展し、クローザールーフの展示や折り紙体験を行うことで多くの方に当社の取り組みを知っていただく機会になりました。また、「やね育」では子ども向け絵本を制作し、屋根の役割やものづくりの大切さを楽しい物語として伝えています。地域の幼稚園や小学校に配布し、親子で読める教材として活用されています。さらに、本社工場の横には、子どもたちが自由に遊べる「Kパーク」を2025年にオープンしました。太陽光発電と蓄電池を備えた防災倉庫も設置し、普段は憩いの場、災害時には地域を支える拠点となることを目指しています。これら全ての取り組みの根底にあるのは「人とのつながり」です。屋根づくりを通して地域と未来を支えるという思いを大切に、これからも開かれた工場としてさまざまな発信を続けていきたいと考えています。
人が集い笑顔が広がる一大イベント
心をつなぐ場を地域と共に育てる
当社では毎年6月の創立記念日に合わせてイベントを開催しています。元々は社員の家族に職場を紹介する小規模な催しでしたが、年々参加者が増え、現在では地元企業や商工会、住民の方々などが一堂に集まる一大イベントへと成長しました。2026年には、約2,000人規模となる過去最大のイベントを予定しています。Kパークには子どもたちが喜ぶ巨大な動く恐竜を設置するほか、阿波踊り・よさこい・ねぶたのお練り、地域のプロスポーツチームやアーティストのステージ、屋台村など、盛りだくさんの内容を計画しています。企画・運営は全て社員が担いますが、地元企業やメディア、金融機関、自治体など多くの協賛に支えられ、地域全体でつくり上げるお祭りのようなイベントへと育ちました。この一体感こそ、私たちがずっと大切にしたい姿です。このイベントを続ける理由は、にぎわいを生み出すことだけではありません。屋根で暮らしを守る会社として、こうした交流を通じて「心をつなぐ」ことも私たちの使命だと考えているからです。当社はものづくりを軸に、教育・文化・コミュニティなど多方面への活動を広げながら、今後も地域とともに歩んでいきます。その未来を、皆さんと一緒に創っていける企業でありたい。それが私たちの変わらぬ願いです。