HSL Japan株式会社
- 販売(卸)
- 電気製品・同関連製品輸出入販売、鉄・非鉄金属の輸出入販売。鉄板・ラミネートアルミ箔だけでなく絶縁紙や化学品も扱っている。
関西版2026(2024年12月発行)
世界の電池市場を舞台に
インテリジェンスで渡り合う
世界の電池市場を舞台に
インテリジェンスで渡り合う
HSL Japan株式会社 代表取締役社長
大堀 博哉 氏
PROFILE
1970(昭和45)年生まれ。兵庫県神戸市出身。アメリカの大学を卒業後、1992(平成4)年に商社へ就職し、シンガポール駐在を経験。35歳のときに独立し、2005(平成17)年にHSL Japanを設立。今後は、脱炭素ビジネスの展開も計画している。
世界の名だたるメーカーへ
電池材料を提供する商社
アルカリ電池の市場は、今後もさらなる拡大が予測されている分野です。その理由は、世界ではまだまだマンガン電池を使っている国があり、それがアルカリ電池に置き換わっていくからです。そして、インド、南アメリカ、アフリカでは、電池の需要自体が高まると予想されるからです。また、日本の市町村では災害備蓄用のライトなどには、乾電池が採用されています。電力供給がストップすれば充電式は使えないため、安価で信頼性の高い電池が活用されているのです。
次に、EVなどに使われるリチウムイオン電池についてです。EVは、航続距離の短さや、寒さに弱い充電池の性質、充電施設の少なさなどから需要が減少していると報道されている通りです。その反面、性能がよく比較的環境負荷も少ないハイブリッド車の売れ行きは好調で、その影響からリチウムイオン電池の需要もこの先年間2~3割は伸びるだろうと予測されています。また、EVについては、リチウムイオン電池に代わる新たな電池の開発も進んでいます。次世代の電池として注目されているのは「全固体電池」で、実は日本が研究の先進国。安全性や充電容量の向上が可能なことから、業界のゲームチェンジャーになると期待されています。当社としても、従来の電池に関する業務は進めつつ、先を見据えて「全固体電池」の材料を新たな商材とすべく、タネをまいているところです。
King of battery materials
(電池材料の王)をめざす
また、北米やアジアといったリージョナルで生き残る1社となるため、香港、中国、アメリカ、シンガポールに海外事業所を設置しています。各拠点とも日本の本社に頼ることなく、それぞれの商圏となるリージョナルで利益を生める組織になってほしいと思います。
インテリジェンスを駆使して
ビジネスをマッピングする
また、自分が取り扱う商品を好きになることも大切。好きであれば、興味が湧き、もっと知りたいと思うようになるためです。1日を終えて退社後も、頭のどこかに仕事のことをとどめておく「よい意味での公私混同」もおすすめです。デスクで考えていたときには思いつかなかったアイデアを、自宅のお風呂で頭を洗っているときなどにふと思いつくことも、不思議ですがよくあることだからです。
HSL Japan株式会社
- 所在地
- 兵庫県神戸市中央区雲井通4-1-2 三宮東ビル4F
- 設立
- 2005(平成17)年12月
- 従業員数
- 10名
- 売上高
- 48億3,012万円(2024年3月期)
- 事業内容
- 電気製品・同関連製品輸出入販売、鉄・非鉄金属の輸出入販売。鉄板・ラミネートアルミ箔だけでなく絶縁紙や化学品も扱っている。
- 企業サイト
- https://www.hs-group.co.jp