店販ビジネスを導入した日本初の化粧品メーカー
当社は化粧品業界で初めて店販(美容室ルートでの販売方式)を採用した、美容室専売化粧品のリーディングカンパニーです。以前の美容室では、お店でシャンプーやトリートメントを買う事はあっても、化粧品を買うという概念はありませんでしたが、当社の創業者である私の父は、美容室の可能性にいち早く着目。美容室を「髪を切る場所」から「美しくなる場所」と捉え、美容室からお客さまに美しくなるための提案として化粧品を販売する、店販ビジネスを生み出したのです。今でこそ一般的となっている店販ビジネスですが、当社が半世紀以上もの間、業界のトップを走り続けられているのは、創業当初から美容室との「共存共栄」を掲げている点にあります。美容師さんは人をキレイにするプロではありますが、当然ながら物を売るプロではありません。そこで、当社はお店の特色や客層・状況に合わせて、どのようにすれば商品が売れるのかを丁寧にレクチャー。それに加えて、顧客満足度やリピート率のアップ、さらに人材育成に関することなど、あらゆるお悩みに対してきめ細かくバックアップする体制を構築することで、美容室の運営に大きく貢献してきました。また、年々激しさを増す過当競争を背景とする来客数の減少や施術単価の減少などから、店販の重要性はより高まっており、当社の一歩踏み込んだサービスは、多くの美容室オーナーさまから高い評価と信頼をいただくこととなりました。
優れた商品開発力を基に新事業にも積極参入
1990年代に入ってからはさらなる事業拡大を目指し、一般小売店向け事業にも参入することになりました。最初は世界的ファッションブランド『KENZO』と提携し立ち上げた「KENZO BEAUTE」の百貨店販売から始まり、その後は自社ブランドである「K-Palette」をドラッグストアで展開するなど着実に販路を広げてきました。そして、2002(平成14)年に発売したアイライナー「1DAY TATTOO」が当時の目ヂカラブームのニーズにマッチし大ヒット。その後は、マスカラやアイブロウなど単品メイクアップに特化した高機能な商品づくりが功を奏し、一般品事業は当社の第二の柱として成長しました。さらに、5年程前からは当社がこれまで培ってきたマーケティングと商品開発のノウハウを活かし、新たにOEM事業も立ち上げました。店販システムで業界内に確固たる地位を築いてきた当社ですが、既存の事業に固執せず時代の流れに合わせた攻めの経営を続けていることも、当社の成功の一因と考えています。
便利な世の中だからこそ人との対話を大切にしたい
現代はリモートワークが定着し、ひと昔前に比べて仕事の仕方が大きく変わりました。しかし、コロナ禍を経て私が感じるのは、改めてこの仕事は「人」がいなければ成り立たないということです。単に商品を売るだけならメールやリモートで十分ですが、私たちの使命は商品と共にそれを手にする消費者さまに美と感動をお伝えすること。そのためには、美容室の方々に商品の真の魅力やよさを正確にお伝えすることがとても重要です。しかしオンライン上のやり取りだけでは、商品の良さを伝えきることはどうしてもできません。だからこそ、アナログなやり方かもしれませんが、私たちは人と人とのリアルな対話にこだわりますし、これからも顔の見える仕事を大切にしていきたいです。この仕事に魅力を感じ、私たちの想いに共感いただける方をお待ちしております。お客さまに幸せを届けるものづくりを一緒に追求していきましょう!