一つの線で結ばれた
多角的な事業展開
当社は、石油・電気やLPガス販売などのエネルギー関連事業を中心に、不動産、カード、飲食、ホテルなど幅広い事業を展開しています。村上商事は、1947(昭和22)年に父親である先代が創業した会社ですが、2代目の私が今日に至る事業拡大を推進してまいりました。当社は現在、総合商社といった位置付けの会社になりますが、一見、脈絡なくさまざまな事業を展開しているように見えても、これらの事業は、実は大きく一つの目標・キーワードで結びついています。それは「地方創生」とでも言えるもので、生まれ育った地元・北近畿エリアを大きく発展させ、最終的には日本一の観光地にすること。そのために必要なことを一つひとつ積み上げていくという考えのもとさまざまな事業に取り組んだ結果が、今日の幅広い事業展開へとつながっているといえます。例えば、当社は現在、北近畿各エリアの生活インフラの整備に大きな力を注いでいますが、これは当社事業の柱となるSSサービスにコンビニ、レストラン、ヘアカット施設などを併設することで、地域の利便性を高め、地元の就労機会創出などにも寄与したいという思いからです。会社は売上を伸ばし業績アップしなければなりません。しかしながら、目先の利益だけを追っていても長い目で見た時には生き残れないと考えており、地域の皆さまのために役立つことをコツコツとやっていくことが何より大切だ考えています。
地域活性化につながる
さまざまなプロジェクトが進行中
当社では現在も、地域活性化につながるさまざまなプロジェクトが進行中。その1つが、2023(令和5)年10月に、北近畿の主要都市の一つ綾部にオープンする「洗車広場あやべ」です。地域の人にとって「また行きたいSS」を作り上げるを合言葉に、北近畿最大級の洗車場を完備し、充実したサービスを提供することで、地元の人が集まる公園や広場のような存在を目指しています。また、西舞鶴の駅前に展開する「新たなまちづくりプロジェクト」にも参画しており、こちらも西舞鶴発展の起爆剤となることに期待を寄せています。さらに、私の故郷でもある物部町を舞台にした新たなプロジェクトも計画中。豊かな自然に恵まれた環境を生かして、将来的に栗園を併設するなど夢のある展開を考えています。また、当社が現在力を入れている事業の1つにカード事業があります。これまで好評をいただいている当社プロデュースの「F1クラブカード」や「たんたんともだちカード」に加えて、今後は、「JCBゴールドカード」なども手掛けます。カードの提示で提携店や協賛店でサービスが受けられたり、利用金額の一部が地方行政に使われるなど、カードの普及は地域活性化に向けたポイントの1つだと考えています。
北近畿を観光日本一に!
夢に向かって着実に前進する
2022(令和4)年にオープンした「さんの丸」は、「北近畿を観光日本一に」という私の思いを体現する象徴的な存在だと言えるかもしれません。明智光秀ゆかりの福知山城下にあって天守を望む絶好の場所に建つこの施設は、1階に丹波栗など地元の特産品を使ったオリジナルスイーツの販売店が入り、2・3階には地元の情報を発信するFMスタジオや、地元の人々が気軽に利用できるシェアオフィスなどが入っています。観光案内所なども併設するこの複合施設が、地方創生の夢に向かって一歩ずつ進むための拠点のような存在になればいいと考えています。「北近畿を観光日本一に」は、私の究極の目標。簡単ではないことはわかっていますが、村上商事グループが展開するさまざまな事業はすべてそこに向かって進んでいます。また、少しずつですが、それぞれの分野で結果も残してきました。今後も新しい事業分野への挑戦も含めてたゆまぬ努力を続けていこうと決意しております。