株式会社ワールド山内
- 製造
営業職/技術職
勤務先:北海道
北海道版2025(2024年4月発行)
ロケット部品開発も可能にする
道内有数の技術力と設備
ロケット部品開発も可能にする
道内有数の技術力と設備
株式会社ワールド山内 代表取締役
山内 雄矢 氏
やまうち ゆうや
PROFILE
1977年札幌市生まれ。1998年北海道自動車短期大学(現・北海道科学大学短期大学部)卒業後、同社に入社。2016年代表取締役に就任し、今日に至る。JJSBA(日本ジェットスキー協会)プロクラス全日本シリーズチャンピオン、W杯世界第2位の経歴を持つ。
ロケット部品開発に向けた最初の1歩
乗客乗員の命を預かる航空機の部品にはどんな小さな欠陥も許されず、全機械産業の中でもトップクラスの精密さと耐久性が求められます。高い水準の要求に応えるため、弊社内でも航空機チームを結成し、技術の研鑽を重ね、航空機メーカーが求める水準を満たすため、航空工場を新しく建て、2023年4月に稼働させました。最新鋭の設備を導入、道内有数の充実した施設と自負しております。2023年9月28日には、航空機の部品に必要な国際規格「JIS Q9100」を取得しました。
航空機エンジン部品を作るのは道内企業では初の試みと聞いております。私はこうした誰も手掛けていないことに取り組むのが大好きな性分で、まずは試作品をメーカー側に提供し、メーカー側の意見を取り入れつつバージョンアップしてきました。そして、ついに2024年5月から量産化に向けて本格スタートを切る段取りが整いました。
思えば、北海道の片田舎で鍛冶屋を始めた父親から引き継いだ会社が重工産業のコア部品を製造するまでに至ったのも、常に新しいこと、難しいことに挑戦し続けた結果ではないかと考えております。私は社員に対して仕事の成果を求めます。成果とは成功ではなく挑戦した結果です。試行錯誤があって当たり前で、動くことが何より重要であると話しております。動いて失敗してもそれは成果なので「ナイストライ」と声がけしています。一つの失敗で委縮してしまっては仕事は面白くありません。私自身、「道産ロケット」をいつか打ち上げたいと考えており、2030年には設計から組み立てまでを実現させたいと社員に話しています。ここまでの道のりを一緒に歩んできた社員たちも「実現させるだろう」と思い込んでいると思います。
本業は金属素材の総合デパート
もう一つ、本業の技術力を一般の方に知ってもらうために作ったプロ仕様のゴルフクラブ「ワールドクラフトデザイン」はおかげさまでパター1本100万円からという価格帯にもかかわらず、全国から注文が舞い込んでおります。金属加工技術の粋を集めたパターは、感覚の鋭いプロクラスの方のオーダーリクエストにもご満足いただいております。
打感と打音についてもさらに研究を重ね、行きついたのが、ステンレスと銅を挟み込んでミルフィーユ状にした金属素材を使うことです。硬度の異なる金属を加工する難易度の高い技術に取り組み製品化にこぎ着けました。また、ネット販売から始めた高級アウトドア製品「アンビシャスワールド」を近く、道内大手アウトドアショップで店頭販売する予定です。
会社の夢
株式会社ワールド山内
- 所在地
- 〒061-1274
北海道北広島市大曲工業団地4-3-33 - 電話番号
- 011-377-5766
- 設立
- 1983(昭和58)年6月
- 従業員数
- 99名
- 売上高
- 17億6,418万円(2023年3月期)
- 企業サイト
- https://world-yamauchi.co.jp/