やまと印刷株式会社
- 製造
- 紙製品、軟包装、販促品など幅広い製品の一貫した製造販売(印刷からセットアップまで)
営業職
勤務先:愛媛(四国中央市)
四国版2026(2025年2月発行)
常に感謝の気持ちと謙虚な心で
笑顔あふれる未来を創りたい

常に感謝の気持ちと謙虚な心で
笑顔あふれる未来を創りたい
やまと印刷株式会社 代表取締役社長
石川 慎一郎 氏
PROFILE
1976年4月25日生まれ。愛媛県出身。早稲田大学商学部を卒業後、東京のシステム系の企業に入社。その後フィルム系の印刷会社を経て、2004年に家業のやまと印刷に入社。2012年に代表取締役社長に就任した。趣味はラジオを聴くこと。ジャンルを問わず、毎日さまざまな番組に耳を傾けている。各種情報を収集するためだけでなく、多種多様な人の考え方に感銘を受けながら、仕事などのヒントを得たりすることもあるのだという。
大正時代創業の老舗印刷会社
紙製品加工と包装資材の製造が主力
多様なニーズに応える体制作りに注力
エコ社会に対応する多彩な取り組みも
また、時代の変化とともに高まる環境意識に対応するため、当社は2020年にSDGsへの賛同を表明しました。持続可能な社会の実現と、近年の脱プラスチックの風潮やエコ素材への関心の高まりに応えるため、紙を基盤とした環境配慮型素材の開発を推進。さらに、製造ロス削減や、余剰在庫となったカレンダーの再利用、端材や規格外品の活用を目的としたECサイトも運営しています。これらの活動は規模としては小さいものの、環境負荷軽減を目指す当社の姿勢を体現しており、社会的責任を果たす重要なミッションであると位置づけています。
2023年には、当社が開発した「断裁くずを出さないふせん」が「日本文具大賞サステナブル部門」で優秀賞を受賞しました。この商品は、従来の付箋製造で課題とされていた断裁時の廃棄物を解消するため、断裁を不要とするサイズ設計を採用したものです。技術的には特別な革新を用いず、既存工程を見直すという発想の転換で生まれたこの商品は、環境対応への配慮が評価され、持続可能な製品の一例として注目を集めています。
厳しい状況を打破するために
ワールドワイドな新事業を積極展開
当社の強みは、印刷技術だけでなく、多様な加工提案が可能な点にあります。紙とフィルムを組み合わせたハイブリッド包装材の開発や、企画から物流まで一貫対応できる体制を活用し、地域企業との共同プロジェクトやパッケージデザインの提案など、新たな市場の開拓に積極的に取り組んでいます。
2012年には初めての海外拠点としてカンボジア工場を設立し、これを基盤に東南アジアでの販路拡大と自社商品の展開を推進してきました。さらに2023年には、カンボジア産農産物のブランド「CAMBODIAN LIFE」を立ち上げ、コーヒー、胡椒(カンポットペッパー)、パームシュガーといったオーガニック食品の輸入販売をスタート。日本の食文化の選択肢を広げるとともに、カンボジアの農業発展や雇用創出にも貢献しています。今後は取り扱い商品のラインナップを拡充し、この事業を通じた国際連携を一層深めていく予定です。
さらに、カンボジアをはじめとする東南アジア市場に日本企業の優れた商品を紹介する商社機能もさらに強化し、現地ニーズを踏まえた取引の拡大を目指しています。これからも、国内外の市場で新たな価値を生み出す取り組みを続け、持続可能な成長を目指していきます。
既存の枠にとらわれない自由な発想で
社員とともに成長し続ける企業に
やまと印刷株式会社
- 所在地
- 愛媛県四国中央市川之江町2529-222
- 電話番号
- 0896-58-2053
- 設立
- 1972(昭和47)年3月
- 従業員数
- 105名
- 売上高
- 21億6,000万円(2024年6月期)
- 事業内容
- 紙製品、軟包装、販促品など幅広い製品の一貫した製造販売(印刷からセットアップまで)
- 企業サイト
- https://www.ty-print.co.jp/