株式会社豊中ホット研究所
- 製造
- 液体・気体温度制御を含めた配管の製造販売、加熱テープヒータの製造販売
営業職/技術職/事務職
関西版掲載 勤務先:東京・大阪・宮崎
技術を磨きながら
ものづくりを楽しむ

株式会社豊中ホット研究所 代表取締役
河原 年男 氏
PROFILE
1963(昭和38)年生まれ。59歳。大学時代に国際金融学を学び、卒業後、証券会社に就職。数年間の勤務した後、創業者である父の跡を継ぐため弊社に入社し、営業職からキャリアをスタートさせる。「私に一番仕事を教えてくれたのはお客様です」。
ホットホースに特化し
他社との差別化を図る
現場の使用条件に合わせた、オーダーメード製作も可能で、食品や紙おむつなどの製造ラインから、医薬品、自動車まで、さまざまな場所で使用されています。
実は、ホースのシェアの90パーセント以上はゴムホースです。しかし当社は、樹脂ホースやホットホースの製造に特化することで、他社との差別化を図ってきました。1971(昭和46)年にホットホースの製造を開始してから、50年以上にわたり蓄積された知識や技術が、当社の強みのひとつです。2022(令和4)年9月には、工場と本社、開発部を集約し、新社屋へと移転。心機一転、新たなスタートを切りました。
オーダーメード製作で
蓄積された技術力が強み
こうした問題解決のノウハウを持つことこそが、当社が“研究所”と呼ばれるゆえんでもあります。大阪と東京に営業部門を、大阪、東京、宮崎に製造部門を持ち、社員全員がお客さまの要望も取り入れながら、全員参加型で研究開発を進めています。この仕事のやりがいは、こうした仲間との連携にあるのではないかと思います。
そして当社最大の強みが、素材を組み合わせて編む編組(へんそ)技術にあります。ホースの耐圧性を高めるのはもちろん、さらにヒーターの編組技術を持つことで、通常は手で巻くヒーターをホースの中に編み込むことができ、温度ムラのない、繊細な温度調節を可能にしました。
これによって、お客さまが求める温度の均等性にお応えすることができます。今後はこの技術をさらにブラッシュアップするために、繊維関係の大学などと協力し、産学連携によるプロジェクトにも挑戦してみたいと考えています。
楽しんでものづくりが
できる人材に
今後の課題についても、いくつか見据えています。
ホットホースの省エネによるCO₂の削減やカーボンゼロへの取り組み。排出ガス浄化技術の1つである、尿素SCRシステムへの試作ホースの提供や、半導体製造用ホースの試作協力など、CSRへの積極的な取り組みで、社会貢献をしたいと考えています。ほかにも、緊急時に対応したBCPの策定による経営戦略の見直しなど、社員のみなさまが安心して働けるように、より安定した経営を目指しています。
社員のみなさまには、ものづくりに関心と興味を持ち、楽しみながら仕事をしてほしいと考えています。
私が尊敬する、京セラ創業者の稲盛和夫氏が大切にされていた「やってみなはれ」という言葉があります。何にでも挑戦を続けることが大切。若い方々には仕事はもちろん、どんどん好きなことをして、後悔しないような生き方をしていただきたいですね。
新本社ビル
株式会社豊中ホット研究所
- 所在地
- 大阪府豊中市服部豊町1-3-11
- 設立
- 1987(昭和62)年4月
- 従業員数
- 72名
- 売上高
- 8億6,016万円(2021年10月期)
- 事業内容
- 液体・気体温度制御を含めた配管の製造販売、加熱テープヒータの製造販売
- 企業サイト
- https://www.toyonakahot.co.jp/
- https://twitter.com/toyonakahotlab?s=20