能力倍増の処分場で持続可能な農業に寄与
当社は産業廃棄物の最終処理を通じて環境負荷の軽減を実現し、地域社会にとって欠かせないサービスを提供しています。隣接する関連会社(空知環境総合)が無害化処理を施した産業廃棄物や医療廃棄物を、当社の施設で埋立処分するわけです。2013年から稼働している現在の処分場は処理能力約33万㎥を誇り、その規模は道内でも屈指です。しかし、この処分場の容量は近年の廃棄物量の増加により、まもなく最大限に達します。これを受けて、当社は新たな最終埋立処分場の建設を計画しており、その処理能力は現在のものを大きく上回る約70万㎥に及ぶ見込みです。36億円の投資を行い、2026年の稼働開始を目指しています。この計画は当社の収益基盤を強化するだけではなく、廃棄物処理の新たな価値を地域社会に提示するものです。現代の廃棄物処理業界は、環境との共生が強く求められています。そのため廃棄物処理の過程で生じる熱エネルギーを地域の基幹産業である農業発展に貢献する形で活用する計画を進めています。具体的には、敷地内に2基ある空知環境総合の焼却炉を廃止。別の場所で焼却能力の高い設備に建て替え、焼却に伴う熱エネルギーをハウス栽培などの農業技術に応用し、農業の持続可能性を高められます。この取り組みは数十億円規模の設備投資を必要としますが、当社がこれまで培ってきた処分場運営のノウハウと収益を元に、循環型の地域社会実現の原資を作ります。
地域が共鳴し事業推進利益は地域に積極還元
当社の事業は高い利益率を誇りますが、その利益を地域社会への貢献に積極的に活用しています。毎年行われる「そらコス」「まめフェス」などのイベントは地域の人々との絆を深め、特に子どもたちの環境意識を育む大切な機会を提供しています。2019年から始めたクリスマスイブの花火イベントは、豪雪地帯である岩見沢に冬の楽しみと明るさをもたらしています。これらの活動は当社のビジネスモデルがただの産業廃棄物処理を超え、地域社会に対する責任感と献身の表れです。廃棄物処理は「同意商売」、つまり地域の方々が当社のビジネスに対して理解と支持を示してくれることの重要性を意味しています。私たちが環境保護に寄与するとともに、地域の人々に喜びと楽しみを提供することで、その同意を得ているのです。廃棄物処理を通じて得た利益を地域社会のために、より大きく、より派手に再投資していきます。
事業のイメージ一新テーマパークも構想中
廃棄物処理にありがちだったネガティブなイメージを払拭し、環境問題への意識向上を図るため、私たちが考案したのがオリジナルキャラクターでした。事業のビジョンを体現する使者としてさまざまなイベントやメディアに登場し、知名度と関心を高めてきました。そして持続可能な社会や環境問題に取り組む空気ができたところで、このキャラクターが当社の創造物と明らかにしました。さらに当社は、敷地内の広大な土地を活用して環境問題やゴミ問題をコンセプトにしたテーマパークを建設する計画を進めています。これは子どもたちが遊びを通じて環境問題について考えるきっかけを提供する場所となります。当社が目指す姿は「道央圏で廃棄物の処理に困ったらそらまめカンパニー」と言われるほど、信頼される企業になることです。廃棄物を「燃やす・埋める」ビジネスで企業の屋台骨を支え、その先に何ができるかを常に考えて、地域社会に真の価値を提供し続けます。