モバイル販売事業から
フードビジネスへと拡大
弊社はモバイル販売、フードビジネス、教育事業、フィジカルサポートなどの事業を運営する多角経営企業です。1993年の設立以来、時流を見極めてビジネスを展開してきました。1960年に設立したコーワソニア株式会社が、集合住宅向けの郵便受けを中心とした建築金物の製造販売を始めたのが原点。高度成長期の需要拡大に伴い業績を伸ばしましたが、次第に飽和状態となり成長が見込めない状態に。当時1996年は携帯電話が世に出始めた時期。携帯電話は生活を一変すると直感し、販売事業に乗り出しました。直感は当たり、かなりの利益が出ましたが、その分税金を払わねばなりません。ところが携帯販売は売上金の回収に時間がかかる構造になっており、税金を支払うのに借金が必要でした。それでは経営が立ち行かない。すぐにキャッシュが入るビジネスを模索していたところ、レストラン事業を思い立ったのです。私自身、若い頃から料理が好きでイタリアンレストランに通っていました。その縁で知り合ったシェフの助けを借り、1997年地元の群馬県太田市に1号店を開業。サービス業にも魅力を感じるようになり、「他人の喜びを我が喜びとする」。この言葉を基盤に事業を展開しています。
物を売るのではでなく
本質は顧客の満足感
その後、教育事業にも進出し、英語を学ぶ学童保育「Kids Duo」を運営しています。共働き家庭が増え、学童保育に入りたくても待機しなければならない。その課題を解消できればと待機児童の多い埼玉県南部に開校。英語を教える学童保育は珍しいですが、1校に100名以上のお子さんが通っており盛況を博しています。さらにフィジカルサポート事業として「スマートストレッチ」も展開しています。元アスリートのトレーナーがお客様の身体を分析し、プログラムを考案するマンツーマンスタイルのジムです。接骨院を併設しており、両方を利用してもらうことで、他店との違いを打ち出しています。なぜ次々と事業を起こせるのか。よく聞かれますが、日頃からアンテナをはっています。情報を的確にキャッチする能力は、ビジネスでは非常に重要です。弊社の事業はどれも異業種ですが、物や商品を単に販売するのではなく、それらを通してお客様に満足を提供する。この姿勢は共通しています。
従業員満足を最優先
起業家の育成も実践
弊社にはソニア13ヵ条という経営理念があります。第1条は「職場は社員の幸せの舞台」。ES(従業員満足度)が向上すれば、CS(顧客満足度)にも必ずつながると考えているからです。ES向上のキーワードは「感動」。年1回のキックオフでは、感動的な行いをした社員を表彰し、賞金を授与しています。意欲を高めるためには社員が「褒め合う」のが重要です。誰かが良い行いをしたら、すぐに称賛コメントを投稿。全社員で共有できるアプリを導入しています。コミュニケーションの可視化です。結果、社内の雰囲気が非常に良くなりました。弊社は、将来起業をしたい社員を歓迎しています。目標に向かって進む人間は、何より意欲的ですし、良い仕事をしてくれます。私は新たな事業は時代を変革するものだと考えています。起業家が多いほど社会は活性化しますし、良い未来が訪れるでしょう。弊社から起業家を輩出するのは、1つの社会的役割だと思っています。何かを始めたい、そういう挑戦心を持つ方をぜひとも待っています。