株式会社シマスタジオ

1963年10月に創業し、当初は西武百貨店（池袋店）における店内装飾工事やバーゲンセールの小割り吊り作業を行ったのが始まりでした。以降は事業を拡大していき、現在は様々な店舗や施設の設計から施工までトータルで請け負っています。弊社の強みは請け負う空間が多岐にわたっている点です。例えば、商業施設の飲食店舗、物販店舗、事務所やショールーム、コミュニティスペース、展示会のディスプレー、資料館の展示室、イベント会場など、あらゆる空間の設計・施工に従事しています。
中でも、「無印良品」においては旗艦店となる銀座店ほか、多数を手掛けています。また、多くの世代に人気のAfternoon TeaやAKOMEYAなども手掛けています。請け負うエリアの多くは首都圏内ですが、関西や九州地方の案件にも幅広く対応。これまで60年の経験と知恵が評価していただいていることを実感しています。来年開催予定の「EXPO2025 大阪・関西万博」の一部パビリオンも担当することになっています。

仕事のやりがいは、施設などを作っていく過程で更地から徐々に形になり、最終的に完成した時の達成感で、変え難いものがあります。施工の途中段階では苦労することもありますが、実際に店舗等が完成し無事にオープンして、お客様が集う姿を見ると、「苦労したけれど、完成してよかったな」と実感します。無印良品・銀座店では立地上、夜しか作業ができないなど、制限がある中で苦労もありましたが、6か月の歳月を経てオープンした時は喜びもひとしおでした。私たちの仕事は、その苦労と達成感の繰り返しと言っても過言ではありません。
仕事に一体感をもてるひとつの理由として、弊社が本社を東京・練馬区に構えており、営業、設計、管理、大工も同じ場所で働いているからでしょう。塗料などの製作工場まで完備し、シート貼りなどの作業も社内で行えます。すべてが本社で完遂できるため、打ち合わせから完成品のチェックまでスムーズに出来ることは、対外的に大きなメリットになっています。実際、お客様からも「利便性がいい」と言われることが多々あります。弊社のように都内で同じ体制を敷く会社は少ないでしょう。

最近思うのは、会社＝社長ではなく、会社＝社員によって成り立つということ。会社の評判や知名度は、一人ひとりの従業員が外部の関係者と仕事をしていく中で、得ていくものです。そういう意味で、コロナ禍を経て、社内がコミュニケーションレスにならないよう、最近は1on1ミーティングを行うようになりました。若い人たちの頑張りがあれば、会社は50年、100年と受け継がれていきます。20代、30代の方たちの気持ちが一番大事だと考え、よりコミュニケーションを図れるようにしたいと思っています。社内で気軽に相談できる状況を意識的に作っていこうと考え、今後もそうした取り組みを増やしていきます。
現在、社員に求めることは前述した仕事への「責任感」、関係者や社内での「コミュニケーション」、そして「真面目」でコツコツ仕事に向き合える人です。堅実に仕事に取り組める人ほど、仕事も長続きしますから。責任感をもってもらう上で、教育体制を充実させていく必要性は感じます。コロナで中断していましたが、新入社員、中堅、幹部など役職などに適した研修会に参加してもらうことで社員にとってもいい刺激、モチベーションになっています。会社としては、社員に対して「体を大事にする」ことを重視し、人間ドックに対して補助を出したり、スポーツジム通いに対して一定額を会社が負担して社員の健康促進に留意しています。