「誰かの役に立ちたい」その想いを胸に業務を拡大
1913(大正2)年に飛脚業からスタートした当社は、時代の流れに応じて運送業・製材業へと移行し、現在では建築・土木事業を中心に、不動産の売買仲介やコンテナの開発、木材やワインの輸入・販売など、さまざまな事業を展開。さらに2013(平成25)年には東証スタンダード市場のブライダル業界大手・株式会社エスクリと連結するなど、創業110年を迎えた今も着実に事業を拡大し続けています。当社が大切にしているのが「誰かの役に立ちたい」という想い。お客さまのお困りごとやニーズをいち早く察知し、解決するためには何が必要か、私たちにできることは何かを吟味し対応してきた結果が、現在の当社の発展につながっていますし、コレと決めたらスピーディーかつフレキシブルに対応できる実行力が、当社最大の強みと言えます。100年を超える老舗企業というと、伝統や格式を重んじていると思われがちですが、守るだけではこの厳しい世の中を生き残ることはできません。業績が安定している老舗企業だからこそ、先々の変化を見据えて常に攻めるべきというのが私の考えです。
苦難の時期を乗り越え新たな一歩を踏み出す
建築業界にとってコロナ禍の3年は、急激な円安や材料費の高騰も相まって非常に厳しいものでした。当社も業績的には苦しい時を過ごしてきました。しかし、苦しい時こそチャンスと捉え、この3年でコンプライアンスを見直してより強固なものにしたり、営業エリアもむやみに範囲を広げるのではなく、私たちのルーツである関西を軸にした目の届く範囲の営業に注力しつつ、将来の本格的な関東進出に向けて、準備を進めてきました。こうした地道な会社の基盤作りが功を奏し、お客さまからのさらなる信用を勝ち取ることに成功しました。そしてコロナ禍が落ち着いた今期は業績が一気に回復、さらに再来年までの売上見込みも順調に推移しています。また、次の一手として進めているのが、新たな商材の開発です。詳しいことはまだ企業秘密ですが、現在力を入れているコンテナ事業の技術を応用し、未曾有の災害に耐えうる高い安全性を備えつつ手の届く範囲で購入できる家をお届けしたいと考えています。今期中にはお客さまに向けた情報をリリースできるよう鋭意製作中ですので、どうぞご期待ください。
意欲ある若者と共に次の100年を歩みたい
今後私に課せられた最大の使命は、次世代の渋谷を担う人材を育成することです。そのための取り組みとして、健康診断のグレードアップや人間ドック制度の導入、伊勢志摩にある社員専用の保養施設の無料利用に、今期は過去最大級の給料アップを実施するなど待遇や福利厚生の充実のほか、契約書のデジタル化などによる業務負担の軽減を図り残業をしない体制づくりの見直し、社歴関係なくチャンスを与え成果はきっちり評価する評価制度の構築など、より働きやすく、よりやりがいのある魅力的な職場環境づくりに力を入れています。しかし、いくら環境を整えたとしても、会社のトップである私に魅力がなければ社員は付いてきてくれません。経営者は従業員とその家族の生活を守る責任があります。だからこそどんな時も社員のために率先して汗を流すことが、経営者のあるべき姿だと思っていますし、仕事に対する覚悟を態度で示すことができる、そんなカッコいい社長でいられるよう、私自身も日々努力を重ねていく所存です。「誰かの役に立ちたい」という想いを胸に進化し続けてきた当社。この先も社会から必要とされ愛される企業を目指し、次の100年を歩んでいきたいと思います。