地域に根差した菓子卸
取扱いアイテム1万以上
弊社は1952年の設立以来、お菓子の卸売業を営んでいます。先々代、先代が築き上げた商いの道を受け継ぎ、地域密着型の菓子卸として歴史を刻んできました。お菓子を製造するメーカーと、お菓子を販売するスーパー、ドラックストア、商店などの小売業者の間に立ち、商品や情報の橋渡しをするのが私たちの役割です。メーカー、小売業者との信頼関係を築きながら、魅力あるお菓子をたくさんの消費者に見てもらい、手に取って食べていただくことに力を注ぐ。それが菓子卸の仕事の醍醐味だと考えています。弊社の強みは大きく2つあります。ひとつは、取り扱う商品アイテム数の豊富さです。取引するメーカーは600社余りで、本社・支店トータルの取扱いアイテムは1万以上。菓子問屋の中ではトップクラスと自負しています。商品点数を絞ったほうが効率的で利益も出やすいのは承知していますが、それではお菓子を多くの方に届けることができません。消費者の期待に応えるべく、全国のありとあらゆるメーカーから商品を調達し、小売業者に提案していくやり方を貫いているのです。そのために栃木県の本社や支店の倉庫ではお菓子を大量在庫しています。室温調整するなど保管に注意を払うのは大前提ですが、賞味期限を踏まえてうまく商品を処理できるようデジタル管理を徹底。それまで手書きの伝票で管理していたのを、私の代になってから本格的に専用システムを導入しました。システム化は従業員の作業負担を軽減する効果も生み、残業時間の大幅削減につながっています。
東北、関東中心に9支店
各地で受け入れられ拡大
もうひとつの強みは、地域密着型を名乗るとおり、東北や関東を中心に配置している支店の物流網です。現在、本社のほか東北6支店、前橋、松本、千葉の3支店を構えています。これら支店の物流網があることで、各県内の隅々までお菓子を提供できるのです。ただ、地域密着型の菓子卸となるには長い年月を要しました。屈辱を味わったのは山形支店を開いたときです。本社出向の営業マンが取引先開拓に奔走するも、いっこうに実らない。半年間、成果なしの状況でした。そこで先代が機転をきかして現地で働く人をヘッドハンティングしたら、すぐに成果を出し販路を広げられたのです。お菓子には地域性があり、各地域でニーズも異なります。現地の人だからこそ、その特性を踏まえた営業が可能なわけです。この教訓以降、現地採用で支店を増やし、営業マンそれぞれの商品導入や売り場づくりの工夫により、物流網を確立していきました。
地域プランド商品も開発
ご当地お菓子が大ヒット
新たな取り組みも始動しています。本社では地域のプライベートブランド商品の企画立案を手がけ、そのひとつである栃木県宇都宮発祥のステーキ専門店「ステーキ宮」の“宮のタレ風”ポテトチップスは爆発的にヒットしました。一方、古くから独自で商品開発も行っており、関連会社の本橋製菓で製造する昔ながらのあん入りドーナツは長く愛されるロングセラーとなっています。弊社は2022年をもって創立70周年を迎えました。10年後の80周年には売上倍増の500億を目標にしています。そのためには営業力の強化が欠かせません。私たちが願う「お菓子で多くの人を笑顔にする」ために主体的に行動し、お菓子を味わう喜びや楽しさを伝える。取引先、職場の仲間と一体になって取り組む。そんな熱意ある人をお待ちしています。