3D図面作成やSPR工法など画期的なシステムを次々と
セイワカンパニーは、樹脂配管工事や鋼管工事を主業務とするプラント事業部を柱に、建設事業や環境事業など様々な工事をトータルに行っている企業です。主力であるプラント事業では、塩ビ管やFRP(繊維強化プラスチック)などの樹脂配管工事を強みとして、ケミカル工場、半導体工場、製鉄プラントなど、多様なプラントを手がけています。鋼管、塩ビ管、FRPを同時に扱える上、資材調達、3D図面作成、工場製作、現地施工、アフターメンテナンスまでワンストップで遂行できる企業として高い信頼を得ています。中でも現場の状況を寸分違わず再現できる3D図面は、視点の移動も360度自在で、現場に行かなくてもどこからでもプラント内を隅々まで確認できる最先端システムとして注目の的。この3D図面を自社で作成できる稀有な存在としてその名を轟かせています。もう一つの主力となる環境事業では、SPR工法により老朽化した下水管に表面加工を施して補強する工事に耳目が集まっています。このSPR工法は、道路から下水管を掘り起こさず、しかも下水を流し続けたままで補強できる画期的な工事を実現。こうした数々の独自システムを生み出すオンリーワン企業として、多くのお客様からさらなる飛躍を期待されています。
個人事業としてスタートFRPとの出会いにより成長
今でこそ業界を牽引する最先端企業として注目される当社ですが、その始まりは個人事業としての船出でした。私は高校卒業後、父の会社に就職。クレーンの操業や機械の据え付け工事などを行っていましたが、景気の悪化で会社が倒産。2000年の1月に個人事業のセイワ工業を立ち上げ、プラント内のタンクのクリーニングを生業にスタートを切りました。そこで、作業中にFRPや塩ビという当時見たことがなかった素材と出会うことができました。それまで鉄の配管しか知らなかった私にとって、会社を差別化する上でも非常に魅力的でした。運よく親戚がFRPの仕事に携わっており、修行させてもらうことでFRPによる配管工事の技術を習得することができたのです。これが、やがて当社の主力業務となるわけですから、ご縁というものの大切さを感じないわけにはいきません。
すべての関係者に感謝社員はかけがえのない「人財」
東日本大震災の後、東北に赴きビルの修復や配管工事に従事していた時も貴重なご縁に恵まれました。当時、多種多様な業者が入り乱れて現地は大混乱でした。当社も足場を盗まれて大損害を被るのですが、仕事にあぶれている方々もたくさんいました。私たちは、そんな方々の食事などを援助していたのですが、その中の二人がお世話になったからと東京の取引先を紹介してくれたのです。それが契機となり2015年の東京支社設立につながり、飛躍の原動力とすることができました。多様なご縁によって成長してきた会社だけに、私たちは何よりも人を大切にしています。お客様、取引先、現場で目的を共有するたくさんの業者の方々。すべての関係者に感謝の気持ちをもって接し、いただいたご恩は必ず返すこと。日頃から社員にも厳しく言い伝え、徹底していることです。もちろん、社員一人ひとりへの思いも同じです。社員は、会社の財産との考えから、当社では人材ではなく「人財」と表記しています。
イノベーションの追求で100億円企業を目指す
今後のビジョンは、100億円企業を目指すこと。そして建設業界にIT革命を巻き起こしたいと考えています。その端緒として2017年より「配管オートメーションロボット」の開発に着手。配管の溶接という作業は、非常に繊細な技術を要求され、ロボットで再現するのは不可能と言われてきました。私たちはこの高い壁に果敢に挑み、何度も失敗を重ねながらも決して諦めずに挑戦を繰り返し、ようやく完成に向け秒読み段階まで漕ぎ着けました。おそらく世界初の快挙となります。このロボットによって、人間による作業の13倍のスピードが実現し、24時間稼働も可能です。こうしたロボット化をはじめ、先ほど紹介した3D図面作成など、テクノロジーによるイノベーションはこれからも追求していく重要なテーマ。若い方々が活躍するフィールドも大きく広がっています。明るく前向きで素直な人、一緒に世界を目指して挑戦していきましょう。