西部熱機株式会社

当社は1973年の創業から50年にわたって、LPG（プロパンガス）を中心とする一般住宅・商業施設などの各種配管工事や保守・点検業務のほか、あらゆる物の製造現場を支える工業用ガスバーナー・乾燥炉・加熱炉などの設計・製造を幅広く手掛けてきました。近年は新事業として、生活空間の雑菌や悪臭を除去する弱酸性次亜塩素酸水溶液「ジアリフレ」、シャワーヘッド「ミラブル」の販売にも力を入れています。
人々の暮らしや企業活動に欠かせない社会の重要インフラであるガスに携わる企業としての自負と責任を常に忘れず、お客様のニーズに誠心誠意お応えするのが私たちの使命。今後も先代から脈々と受け継がれてきた技術・安全対策を守るとともに、高みを目指して研鑽に励みつつ、より良い地域社会実現のために貢献していきたいと思っています。

2011年に私が4代目社長として就任して以来、企業としての組織化を図るための改革に継続して取り組んできました。まずは「お客様・取引先・社員・地域の四者の幸せ」を基本理念とした経営理念や企業方針を策定したほか、時代に即した評価制度や賃金体系も見直し明確化するなど、一つの目標に向かって全員が進化・成長できる組織づくりに努めてきました。それに反発して会社を去る社員もいましたが、将来に持続可能な企業へ生まれ変わるために乗り越えなければならない課題であると戒め、積極的に改革を推進してきました。着手から約10年が経ち、今では社員の顔ぶれも一新し、社内の雰囲気も劇的に変わったと思います。まだまだ不十分ですが、ようやく自分が描いた組織の姿に近づいてきた感じですね。おかげさまで業績も年々順調に伸びています。

時代の変化に伴い、IT技術や新機器が著しく進化しても損なわれることのない価値は「人の力」です。当社では社員の育成に最も力を入れており、各種資格取得への支援や外部研修の導入、日常業務での気づきを促進するための社内環境美化活動など、さまざまな取り組みを通じて社員のスキルアップと意識向上を図っています。これらの取り組みが功を奏してか、近ごろは社員一人ひとりの表情が明るく、たくましくなってきた気がしています。社員には常々、成果を上げれば報酬となってきちんと返ってくるということを伝えていますが、それが各自のモチベーションアップにつながるのはもちろん、お客様のために誠実に取り組む意識も向上し、さらには自分をより成長させ、新しい仕事にも挑戦したいという社風の醸成へとつながっているのかもしれません。
また、社員との健全なコミュニケーションを築くことも大切にしており、2年前からは私や部長と各社員が交流を深めるための「サシ飲み」「サシランチ」を実施。お酒を酌み交わしながら一対一で語り合う時間は、私や部長、社員との絆を深める重要な機会になっていますね。

社員一人ひとりの成長に伴い、これからもLPG事業はもちろん、新たな分野への挑戦も積極的に行っていきたいと考えていますが、そのためには、私たちと志を同じくする仲間をさらに増やす必要があります。ありがたいことに、たくさんのお客様から厚いご支持をいただき、毎日忙しい状況ですが、忙しさに追われるあまり、みんなが業務をこなすことで精一杯になってしまっていることが、現在の大きな課題です。一つ一つの仕事の精度や効率を向上させるのはもちろん、残業や休日出勤の抑制によるワークライフバランスの取れた職場環境づくりや、お客様に満足いただける仕事を常に提供していくためには、人員を充実させて現在の状況を変えていかなければなりません。そんな状況を打開する一つの策として、社員たちが自らInstagramやTikTokといったSNSを活用し、楽しい写真や動画を通じて多くの人たちに当社を知ってもらうための情報を発信しています。私もみんなと一緒に踊ったりしています（笑）。こうした社員たちのアイデアやセンスを活かした広報・周知活動も継続しながら、一人でも多くの人に私たちに関心を持ってもらいたいですね。そして何より、地域のお役に立つ企業として成長できるよう、次の50年に向かって着実に歩み続けます。