食品パッケージを考案持続成長
スーパーに行くと、様々な商品がパッケージに収まって売られています。弊社はその包装資材を商材として取り扱っている会社です。といっても、パッケージを工場から仕入れてそのまま提供しているわけではありません。食品をメインにパッケージの企画・開発・販売を手掛けるのが弊社の強みであり、同業他社ではほぼ見られない特徴です。創業は1962年まで遡ります。パッケージの企画とは、消費者に合ったものを考えるということです。食品でいえば、開けやすさ、適した容量、形状、強度、重量など重視する要件は多岐に渡ります。環境問題に配慮し、リサイクルしやすい素材にもこだわっています。自社で実験を繰り返し、これだというものを開発して取引先に提案。了承を得たのち工場に制作を委託し、食品工場などに納品するという流れです。取り扱うパッケージは食品用途を中心に100万点を超え、多数の特許を取得してきました。取引先は全国8カ所の拠点を販売網として1万件以上を数えます。パッケージはあくまで脇役で、主役ではありません。主役は中身です。しかしパッケージなしに中身は成り立ちません。私たちが目指すのはパッケージを手掛けた商品が売れて、エンドユーザーの皆さんに「使いやすいね」「食べやすいね」「ロスが少ないね」などと喜んでもらい、最終的に取引先の業績向上に貢献することです。そのためには企画・開発において知恵と工夫が必要不可欠で、社員たちが知恵と工夫を続けてきたからこそ右肩上がりの売上を維持できているのだと思います。
普通の社員から社長へ執行役員は30代の若さ
弊社はもともと、竹の皮や木経木の販売からスタートしました。どちらも天然素材の包装材です。以来、「包む、結ぶ、守る、育む」という基本動作であり、生活とは切り離せない包装資材の企画・開発・販売をその時代のニーズに合わせて行い、売上の9割を占めるまで成長させてきました。一方で新型コロナをきっかけに株式会社TEDと協力し、除菌液の開発や各種衛生用品を取り揃えたり、水素水を販売したりするなど、主軸の食の分野に関連したイノベーション事業にも取り組んでいます。私たちのような中小企業の場合、社長は世襲で決まるのが一般的です。しかし私は創業者一族と血縁関係にはなく、新卒で入社し、地道にキャリアを積み重ね、二代目から社長業をバトンタッチされました。取締役COOも中途入社でキャリアを重ねて抜擢された人物ですし、一番若い執行役員は30代前半です。普通に頑張っていれば誰でも社長や相応の役職につける道が開けているという点で、異色の会社といえるでしょう。
市場の反応を直接実感やりがいや充実感を生む
弊社の営業職にはノルマは設けていません。ある意味、“ゆるい”組織です。ただし、取引先の業績を上げることを使命として伝えています。消費者に選ばれるパッケージを考案できるかどうかがカギになるわけです。そのために社員たちは自主的に社内勉強会に集い、既存の食品パッケージなどを手にして「ここにちょっと問題がある」「ここを改良したら喜んでもらえる」などと話し合っています。なぜそこまで熱心になれるのか。自分の考案したパッケージがスーパーなどの店頭に並び、人気商品になるなど市場の反応にやりがいを感じられるからではないでしょうか。パッケージに自分の名前や社名は載らなくても、充実感や手応えを覚えて仕事が楽しくなっていくのだと思います。何事にも好奇心を持ち、まずはやってみる。そんな若い人材の成長及び活躍の場として弊社をぜひ活用してください。(右写真はゴルフ同好会、その他工場見学など何かとイベントの多い会社です)